独り身となった中学時代の同級生同士が35年ぶりに再会し、心を通わせていく『平場の月』がいよいよ劇場公開!
©2025 映画「平場の月」製作委員会
妻と別れ、地元の印刷会社に勤めながら慎ましく生活していた男性が、中学時代に思いを寄せていた女性と意気投合し、離れていた時間を埋めていく『平場の月』が11月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『平場の月』は、中学時代の初恋の相手同士が時を経て再会し、ひかれ合っていく姿を描く。妻と別れ、地元に戻った青砥健将は、印刷会社に再就職し平穏な毎日を送っていた。そんな青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子は、夫と死別し、現在はパートで生計を立てている。共に独り身となり、様々な人生経験を積んできた2人は意気投合し、中学生以来の空白の時間を静かに埋めていく。再び自然にひかれ合うようになった2人は、やがて互いの未来についても話すようになるのだが…
本作では、大人の男女の心の機微を繊細に描き、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみさんの恋愛小説を、堺雅人さん主演、井川遥さん共演で映画化。『DESTINY 鎌倉ものがたり』以来8年ぶりの映画主演となる堺さんが青砥役を務め、堺さんとはドラマ「半沢直樹」でも共演した井川さんが、須藤役を演じた。そのほか、青砥の同級生である江口剛役で大森南朋さんが出演。監督は『花束みたいな恋をした』『罪の声』の土井裕泰さん、脚本は『ある男』の向井康介さんが務めた。

©2025 映画「平場の月」製作委員会
映画『平場の月』は、11月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
芸術の秋に観るのに相応しい、大人の恋愛を描いた味わい深い作品が本作である。中学生時代に思いを寄せていた女子がいたが、意中の相手は恋に見向きもしない素振りを見せていた…人によっては諦めがつくかもしれないが、そんな女子だからこそ、いつまでも胸の奥に思いは秘めているものだ。その後、お互いに紆余曲折ある人生に経て、生まれ育った故郷で慎ましく日々を生きていた…現代においては、同じような人生を歩んでいる人々も決して少なくはないだろうか。そんなありふれた日々の中で、ふとしたタイミングでかつて思いを寄せていた女性と再会するなんて、どれだけ幸せなことだろうか。お互いに抱えているものや失ってしまったものがある中で、改めて恋愛できる機会は、簡単にはやってこないだろう。だからこそ、このチャンスを逃したくはないのが本音だ。そんな2人の姿は、どうしても愛おしくてたまらない。
本作を手掛けたのは、土井裕泰監督。『花束みたいな恋をした』のように、一見ありふれているような恋愛模様でありながら、愛おしくてたまらない感覚になるのは共通している。『花束みたいな恋をした』を”大人の恋愛”版としてヴァージョンアップした作品とは言い難くもあるが、実に味わい深い作品であることには違いない。なお、『花束みたいな恋をした』のように”固有名詞”な台詞や演出に長けていることも好印象であり、何度も観たくなる程に胸に残る一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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