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ヨーロッパの富豪が、娘である修道女を後継人に任命することから展開するブラックコメディ『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』がいよいよ劇場公開!

2025年9月16日

 © 2025 TPS Productions, LLC. All Rights Reserved.

 

修道女の娘と、彼女を後継者に任命した富豪が数々の事件に巻き込まれる様子描く『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』が9月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』は、ビジネスの危機的状況を打開するべく旅に出たヨーロッパの富豪ザ・ザ・コルダが、娘で修道女のリーズルと共に様々な事件に巻き込まれていく姿を描いたコメディ。独立した複数の都市国家からなる架空の大独立国フェニキア。6度の暗殺未遂を生き延びたヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキア全域におよぶインフラを整備する大プロジェクトであるフェニキア計画を画策していた。成功すれば、今後150年にわたり毎年ザ・ザに利益が入ってくる。しかし妨害により赤字が拡大し、30年かけて練り上げてきた計画が危機に陥ってしまう。ザ・ザは資金調達のため、疎遠になっていた娘で後継人の修道女リーズルとともに、フェニキア全土を横断する旅に出るが…

 

本作では、ウェス・アンダーソン監督がベニチオ・デル・トロを主演に迎え、共演にはケイト・ウィンスレットの実娘で俳優のミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッドら、ウェス・アンダーソン監督作に初参加のキャストに加え、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチらおなじみの顔ぶれも集結。2025年の第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。

 

 © 2025 TPS Productions, LLC. All Rights Reserved.

 

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』は、9月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のkino cinema 心斎橋や難波のTOHOシネマズなんば、京都・九条のT・ジョイ京都や烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

ベニチオ・デル・トロが富豪役を演じるならば、殺しが起きないはずがない。実際、6度の暗殺未遂を生き延びたという設定であるからに納得せざるを得ないだろう。とはいえ、本作の監督を務めるのは、ウェス・アンダーソン。シンメトリーとアシンメトリーのバランスが絶妙な画作りを本作でも施しており、やはりお洒落であることに間違いない。さらに愉快で滑稽な要素もたっぷりと盛り込まれており、富豪の父と修道女の娘による痛快活劇となっている。もはや、この監督でしか成し得ない一作だ。スプラッターなシーンから始まる作品ではあるが、ベルチオ・デル・トロ演じるザ・ザ・コルダは何故だか憎めず哀愁が漂っているのが不思議である。だからこそ、ひどい目にあったとしても、クスっと笑ってしまうのだから、独特のおもしろさを表現していた。人によっては、置いてけぼりを喰らってしまうかもしれないが、ツボにハマれば、シュールレアリスム的なおもしろさに愛おしさすら感じてしまうだろうか。最終的にこの親子はどのような運命を辿ってしまうのか…あ、そっちの方向に向かっていく!?と観る者をあらゆる意味で頼ませてくれるので、ウェス・アンダーソン監督の世界観が好きならば、迷わず劇場にかけつけてみてはいかがでしょうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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