岸井ゆきのさん映画初主演ホームドラマ『おじいちゃん、死んじゃったって。』絶賛公開中!テアトル梅田で岸井ゆきのさん、森ガキ侑大監督迎え舞台挨拶開催!
岸井ゆきのさんが映画初主演を務めた映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が11月4日(土)より関西の映画館で公開中。11月11日(土)には公開を記念してテアトル梅田に岸井ゆきのさんと森ガキ侑大監督を迎えて舞台挨拶が開催された。
映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』は、祖父の葬儀をきっかけにそれぞれの事情を抱えた家族たちが久しぶりに顔を揃え、本当の家族として未来へと踏み出していくホームドラマ。ある日、祖父の死を報せる電話を取った吉子。葬儀のため祖父の3人の子が久々に集まるが、吉子の父である清二をはじめ、清二の兄や妹、そしてその家族たちは祖父の死を悲しむ余裕もなく、葬儀の準備に追われる。そんな中、親族たちそれぞれが抱えるやっかいな事情が明らかとなり、ひょんなことからそれぞれが本音をさらけだす。吉子は親族たちのやりとりにあきれ返りながら、その流れに身を任せていたが……
上映後、岸井さんと森ガキ監督が登壇。まずは、森ガキ監督から「今日はたくさんある映画の中で選んで頂きまして本当ありがとうございます」と挨拶。関西での舞台挨拶が初めての岸井さんは「以前、撮影で来た時にお店を梯子しながらスパイスカレーを食べに行きました」と思い出を披露。森ガキ監督は、双子の弟が大阪で勤めていたことがあり「頻繁に大阪に遊びに来ていました。久しぶりに梅田に来て、いい街だと感じ、大阪を満喫して帰りたい」と楽しみにしている。
本作は、2014年に企画が始まり、3年かけ構想を練った後に熊本県人吉市で昨年の夏に撮影し、ようやく公開となった。森ガキ監督は「テアトル新宿等で多くの方に観て頂いたが、初めて撮った映画を大阪で観てもらうのは嬉しい。こうやって多くの人に広がっていくんだな」と実感。先だって受けたメディアからの取材では「東京よりも大阪の方が反応が良く、気持ちいい思いをさせてもらった。大阪の方に温かく見守られ『この映画は凄くいいので自信持ってください』と言われた」と報告する。
今作が初主演となった岸井さんは、オファーを受け「最初は不安で私に出来るかなと落ち込みました。その間に台本が改定されていくにつれ、私も少しずつ成長し、やるからにはしっかりしよう」と考え方を切り替えた。事前に自身の立ち位置を考えて現場に入ると「俳優が居やすい環境を森ガキ監督が作っていた」と安心。森ガキ監督は「良い空気のある現場を作るためにスタッフと取り組んだ」と告白。現場では「ベテランの良い役者が居る中で、岸井さんが中心になってストーリーを展開し感情を爆発させるシーンもあった。キャラクターを掴みにくいが、演じ切ってもらった」と満足し、岸井さんのファンが増えていったことを実感した。
岸井さんは、本作を思い出のかたまりのような作品に感じ「特に、朝食のシーンが好き。家族3人によるワンカットのシーンは今やれと言われたら出来ない」と漏らす。これを受け、森ガキ監督は「1カットで舞台のように自然に演じることになった。皆アドレナリンが出て良い空気感がつくられ、本当の家族を観ているようだった」と評価した。森ガキ監督の場合は「光石さんと岸井さんが車中で生と死について語るシーンは、岸井さんの目や表情が良いなぁ」とお気に入りのシーンを挙げる。
今作の主題歌を手掛けたのはYogee New Waves。今注目のバンドであり、大阪でのライブも満員になる。森ガキ監督は、彼らが主題歌を担当している映画を観に行く人も多くいると考え、テアトル新宿でVo.G.の角舘さんとトークイベントを開催し「ファンがたくさん来て『こんなにいい映画だと思わなかった』と言ってくれた」と喜んだ。なお、岸井さんも彼らのファンであり知り合いであることから「好きなので、書いてくれたら嬉しいなぁ」と期待していた。森ガキ監督は、彼らに「書いて下さいとお願いしたら『映画音楽をやりたかった』と打ち明けられた。映画を観てそのイメージで書いてくれたのが[SAYONARAMATA]という楽曲だった」と話す。
最後に、岸井さんは「私達は熊本で2週間かけて家族を精一杯描いてきたので、こういう形で関西でも公開されて嬉しい」と喜びながら「これから更にこの映画は大きくなっていけると思うので皆さんの力にあやかりたい」と感謝すると共に想いを伝える。森ガキ監督からは「スタッフ一同と役者全員で泥だらけになりながら暑い夏を駆け抜け、編集等にも時間をかけて満足いく作品が出来上がった」と述べながら「関西の皆さんに広がっていくこの喜びは何とも言えない。映画は残っていくもの。普段はCMを撮っているが、CMとは違う感覚になった」と映画制作の喜びを表しながら、感謝を伝え、舞台挨拶を終えた。
映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』は、大阪・梅田のテアトル梅田、神戸・三宮の神戸国際松竹、京都・三条のMOVIX京都で上映中。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!