“痛みを感じない男”の戦いを描く『Mr.ノボカイン』がいよいよ劇場公開!

©2025 PARAMOUNT PICTURES.
生まれつき痛みを感じない体を持つ男が、銀行強盗の人質に取られた恋人を助け出そうと奮闘する『Mr.ノボカイン』が6月20日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『Mr.ノボカイン』は、生まれつき全く痛みを感じないが、それ以外には何も特別なものをもたない男が、銀行強盗の人質に取られてしまった恋人を助けるため奮闘する姿を描いたアクションコメディ。生まれつきどんな痛みも感じない体を持つネイトは、気弱で真面目な銀行員としてごく普通の人生を歩んできた。しかしある日、大切な恋人シェリーが銀行強盗の人質にとられてしまう。“戦闘力ゼロ”のネイトが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の特殊な体だけ。生まれて初めて無痛の体が役に立つ時がきたネイトだったが、痛みを感じないというだけで不死身というわけではなく…
本作では、無痛の体を生かして普通ならありえない方法で戦う主人公のネイト役を、デニス・クエイドの息子でテレビシリーズ「ザ・ボーイズ」で知られるジャック・クエイドが務めた。また、ネイトが立ち向かう強盗サイモンにはジャック・ニコルソンの息子レイ・ニコルソンが扮し、大物俳優を父に持つ二世俳優が共演。そのほかの出演は、ネイトの恋人シェリー役に『プレデター ザ・プレイ』のアンバー・ミッドサンダー、ネイトの親友ロスコー役に『スパイダーマン ホームカミング』シリーズのジェイコブ・バタロン。監督は、『ヴィランズ』『ステイク・ランド 戦いの果て』等の作品を手がけてきたダン・バーク&ロバート・オルセン。
©2025 PARAMOUNT PICTURES.
映画『Mr.ノボカイン』は、6月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

生まれつき全く痛みを感じない男…と聞くと、それは無敵じゃないか!と思ってしまう。だが、冷静に考えてしまうと、様々な出来事に対して大変なようだ。攻撃を受けた場合、痛みを感じなくとも、物理的なダメージは受けてしまっているので、危険な状態であるには違いない。痛みを感じないまま命を落としかねない状態であるのだ。痛みを感じないことは、結果的に死と隣り合わせである。どれほどに残念な人生であろうか。本作の主人公は、痛みを感じなくとも、それ以外は普通の人間である。何らかの敵に狙われてしまったら、様々なリスクとの戦いの始まりだ。だけれども、観客の立場としては、特殊な身体をもっているだけの一般人である主人公を自然と応援したくなってしまうので、おもしろい。攻撃を受けてしまい大変な状態になった時、不謹慎ながらも笑ってしまうが、健気な姿である主人公には親近感を抱かざるを得ないのだ。なお、本作における敵となるキャラクターについても、一括りには出来ない他のキャラクターとの関係性があり、魅力的な人物が本作には満載である。この主人公は、最終的にどのような状態へと至っていくのか。2025年において存分に楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっていた。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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