激しい情愛に溺れる男女の姿を描いたサスペンス・スリラー『秘顔-ひがん-』がいよいよ劇場公開!

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婚約者でもあるオーケストラのチェリストが失踪し、喪失感に苦しむ指揮者が、対面した代理のチェリストに魅了され、過ちを犯してしまう様を描く『秘顔-ひがん-』が6月20日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『秘顔-ひがん-』は、情欲に溺れる男と女、そんな2人を近くから見つめる男の婚約者の3人が、それぞれに秘密の顔を持ち、その秘密がはがされていくたびにどんでん返しが連続するサスペンススリラー。将来有望な指揮者のソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンが、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけを残して失踪したことに動揺していた。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のために代理のチェリストであるミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまちひかれていく。そしてある大雨の夜、ソンジンとミジュは、スヨンのいない寝室で過ちを犯し、欲望のままに求め合うが…
本作では、『エデンの東』のソン・スンホン、『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョン、『財閥×刑事』のパク・ジヒョンが出演。監督は『情愛中毒』のキム・デウが務めた。
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映画『秘顔-ひがん-』は、6月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のkino cinéma心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinéma神戸国際等で公開。

本作を劇場で鑑賞するなら、予告編含め、一切の事前情報を取り入れない方が、より一層に作品を楽しむことが出来る。冒頭から、オーケストラのチェリストでもある婚約者がビデオメッセージが見せられ、彼女が失踪したことが分かり、主人公はどん底の境地に陥ってしまうが、直ぐにチェリストの代役が用意される、といったトントン拍子の展開に。失踪したならば、慎重に探すことでどこかには痕跡があるはずだが、一向に見当たらない。決済などのエビデンスも見つからず、翻って疑問が残ってしまう。一体、婚約者はどこに消えてしまったのか…あらゆる方法を考えてみたくなるが、まさかこのようなからくりがあったとは…そして、そのからくりを選ぶに至った経緯を知らされていくにつれ、登場人物達の複雑で禁断な関係性が露になっていくのが本作の見所である。だが、本作がおもしろいのはそれだけではない。一線を越えたところで、さらなる禁断の世界が秘められていることに驚くばかり。まさに『秘顔-ひがん-』というタイトルの如く、人間には様々な秘められた”顔”があるのだ、と考えずにはいられない。だからこそ、本作に秘められた様々な情報は以前に一切取り入れずに劇場で観てほしい、と切に願うばかりだ。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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