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戦った後に敬意を表すクイーンの姿がいいなぁ…『怪盗クイーンの優雅な休暇』大和悠河さんと加藤和樹さんCocomiさんを迎え公開記念舞台挨拶開催!

2025年5月25日

仲間たちと飛行船で世界を旅する性別・年齢・国籍不明の怪盗クイーンが、過去の因縁が原因で怪盗を恨んでいる人物から届いた挑戦状を受け、豪華客船でカリブ海をクルーズする『怪盗クイーンの優雅な休暇』が全国の劇場で公開中。5月25日(日)には、大阪・梅田のT・ジョイ梅田に大阪ステーションシティシネマに大和悠河さんと加藤和樹さんCocomiさんを迎え、公開記念舞台挨拶が開催された。

 

映画『怪盗クイーンの優雅な休暇』は、はやみねかおるさんの児童向け小説「怪盗クイーン」シリーズを原作とする劇場アニメのシリーズ第2作で、20003年刊行の「怪盗クイーンの優雅な休暇」を映像化。相棒ジョーカーや人工知能RDとともに飛行船で世界中を自由に駆け巡る、性別・年齢・国籍不明の怪盗クイーン。ある日、クイーンはサッチモ社の社長サッチモ・ウィルソンから挑戦状を叩きつけられる。サッチモ所有の宝石「インペリアル・サファイア」を盗むとの予告状がクイーンから届いたというが、それは過去の因縁からクイーンに恨みを抱くサッチモが仕掛けた罠だった。そうと知りながらもサッチモの誘いに乗ったクイーンは、ジョーカーとともに変装して豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込むが、クイーンたちより先に宝石を盗み出そうとする者が出現。さらに、サッチモの放った刺客たちも次々と現れる。前作『怪盗クイーンはサーカスがお好き』に続いて元宝塚歌劇団の大和悠河さんがクイーン役、加藤和樹さんがジョーカー役、内田雄馬さんがRD役の声優を務め、新キャラクターのイルマ姫役でCocomiさんが声の出演した。

 

今回、上映後に、大和悠河さんと加藤和樹さんとCocomiさんが登壇。作品やキャラクターの魅力が伝わってくる舞台挨拶が繰り広げられた。

 

クイーンとの共通点について、大和さんは「あんまり色々な技を持っていないので、戦えないんですけど…意外とだらしない部分がある。ソファーの下でワインを注いでゴロゴロしていたり…夏休みの宿題を最後までとっておいてギリギリでやるタイプだと思う。そういう部分が似ていて…」と挙げる。これを受け、加藤さんは「アンケートをギリギリに出すタイプなので…偶に1日過ぎているな…」と共感。さらに、Cocomiさんは「締め切り過ぎていて、気がつきます…宿題は、提出できた数の方が多分少ない」と呼応し、皆が似ていることに気づいてしまった。

 

 

今回、クイーンを演じながら、大和さんは「初桜(ういろう)という敵が出て来るんですが、戦った後、敵にも敬意を表する部分があたたかいなぁ。素敵だなぁ」と魅力を感じていた。Cocomiさんとのアフレコを経験し、加藤さんは「無茶苦茶楽しかったですよ。Cocomiさんがイルマ姫と同様にアフレコの中でどんどん成長していくんです。最後には堂々としていた。今回のイルマにピッタリだなぁ」と感じている。これを受け、Cocomiさんは「嬉しいような…照れるような…
ありがとうございます」と恐縮せざるを得ない。そんな2人を見ながら、大和さんは「2人のシーンが沢山がある。アフレコ中もどんどん白熱していく。それを見ていると、うらやましくて…クイーンは初桜と戦っていることが多かったので、心と心が通い合う2人がやっているのを眺めている」とクイーンのような気持ちだったようだ。Cocomiさんとしては緊張したようだが、加藤さんは「前作は、コロナ禍でもあったので、僕と大和さんと(内田)雄馬君の3人で録った。今回は、出演者皆でブースに入って録ったので、たしかに緊張感はありました」と解説。Cocomiさんは「キャスト10人が同じブースに入ってアフレコをしていました。自分の出番じゃない時は椅子に座って見ているんです。見ている側の時は、”わぁ、すご~い。声優さん達が…”とオタクな気持ちで見ていられるんです。いざ自分の役が来るとなると、後ろからの視線が、変な緊張をして…」と異なる心境にあったようだ。声優としては「イルマ自身が、ストーリーを通して、成長していくのが描かれている。クイーンには愛の熱が溢れる凄いキャラクターとなり、ジョーカーとは王女という立場を少し崩して1人のヒトとしてあり、キャラクターによって様々なイルマを見れたのが、嬉しかったことです」と振り返る。なお、台本には”…”と書いてある箇所が多くあり「音楽と共通しているな、と感じたのは、休符の表現の仕方。四分休符や八分休符といった休みの時間をどのように表現するか。空気感を表現するのは”…”と繋がるものがあるなぁ」と感じ取っていた。ジョーカーの台詞にも”…”が多く、加藤さんは難しく感じており「思いふけったり考えこんだり…様々な現場で声優さん達の表現を見ていて、息のお芝居が多彩だなぁ、と思うので、まだまだ僕も勉強しなきゃな」と実感。「”…”の間で、どういう感情でいるのか。息を入れるのか。アニメーションになると、無音だと何も表現できない。息を吸うのか、吐くのか、で違ってきます。テンションや息の量でも変わってくるので、難しいですよね。あとは、”…”にどういう心情を求めているのか、いつも苦労しますね」と打ち明けた。舞台で活躍している大和さんは「舞台は、動きで気持ちを表現できるところを、声で表現するのは違うなぁ。戦う時は、受ける時と仕掛けていく時を声で表現するので、もっと入れていいんだな」と受けとめており、本作では「初桜の方達は、戦う時の声の入れ具合で凄い。バトル漫才では、テンポ感良く技と台詞を入れていてた。もっとパワフルにバトルしていく」と驚愕。

 

 

アフレコにおいて、大和さんは「皆で声を入れる現場が初めてだったので、技の出し合い大会、みたいに感じてしまった。皆さん、自分の持ち味の声を持っている。それをキャラクターに入れていく。素敵だなぁ、格好良いなぁ」と感じながら、声優さんの演技を見ていた。加藤さんは「他の方々は、我々に比べると、台詞量も多くない中で、しっかりと爪痕を残していく」と慄いており、大和さんも「一言でも物凄くインパクトがあるように残されている」と同様に感じていた。Cocomiさんは「アニメが大好きで、声優さんが大好き」と打ち明けながら「ブースに入った時、ナレーションの諏訪部順一さんが気づいたら隣の席にいらっしゃった。私、思考が止まってしまいました。今から自分が練習しないといけないのに、隣で練習している声が聞こえて、そっちを聞きたくて耳が集中してしまった」と告白。これは、大和さんも加藤さんも共感しており、思わず聞いてしまうようだ。Cocomiさんは「この作品のキャラクターの人がいるので、天国のような場所。全てのお声を聞かせて頂いて、耳が幸せでした」と満足しており「ラフの絵でアフレコをしているんです。声が入るだけで画が完成しているように見える。画が本当に動き出しているように見える。攻撃した時の音が聞こえてくるような迫力が凄かったです」と語った。

 

 

改めて、本作について、大和さんは「クイーンの戦い方が好き。特に、バーテンダーのクラサと戦った後、カクテルを飲みながら、最後にアイスボールを眺めて置いていく。戦った後に敬意を表して、そのまま帰らずにカクテルを飲んでアイスボールを確認して帰るのがいいなぁ」と挙げたり「シスターと戦った後も、シスターが大事にしている写真を、あえて破る。その大きさ」と挙げたりしながら、注目ポイントを紹介していく。Cocomiさんも「クイーンが初桜と戦っているシーンは勿論、敬意を忘れずに」と挙げながら「ジョーカーがいてくれたからこそ、(イルマが)覚悟を決められた部分もあったと思うんです。その凛とした感じが好きですね」とお気に入り。加藤さんは「イルマ姫の表情の変化、最初はお転婆で世間知らず。ジョーカーやクイーンに出会うことによって、人に対してどのように言ったらいいのか、謝ることや素直になることを…今までは制限された生活の中で、王女して凛としていなきゃいけなかった。2人の優しさやぬくもりのにふれることで、彼女が人として王女として成長していく。最後の表情にはそれが表れている」と解説。さらに、ジョーカーとしては「今回は前作に比べると、あたたかい…新たな発見だったな。それは、イルマ姫と一緒にいたからこそ引き出されたもの。彼の過去にふれるも今回はあったので、人間らしい部分が見られた。クイーンといる時は仕事上のパートナーとして、自分がしっかりいなきゃ、というところがある。イルマ姫といる時は、自分が引っ張っていく側となって彼女を導いてあげなきゃいけない責任感があったかな。クイーンにされてきたことを返す番なのかな」と受けとめている。

 

最後に、Cocomiさんは「本当に素晴らしい作品です。この作品は、はやみね先生が23年前に…と仰っていて、私と2歳違い。もう一回読み直したい。今の子供達にも観てほしい」とお薦め。加藤さんも「1作目の時、沢山の方に観て頂いて、第2作が実現となりました。まだまだこのシリーズは続いている。はやみね先生も鋭意制作中、素晴らしい物語を書いていかれると思います。我々もこの夢の続きが見られたら嬉しいな」と期待している。そして、大和さんは「私も『怪盗クイーン』シリーズのファンとして、映像化していくのが本当に嬉しい。小さい頃から好きだった作品のキャラクターがアニメになって動きだすのが本当にワクワクドキドキして、夢の世界に入れる。まだ小さくて『怪盗クイーン』を知らない子に是非広めたいな」と思いを込め、舞台挨拶を締め括った。

 

映画『怪盗クイーンの優雅な休暇』が全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や九条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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