台湾で鑑賞中に嘔吐した人が続出した…観客の不快感を煽りまくる予測不能の最凶オカルトホラー『ガラ』がいよいよ劇場公開!

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青年たちが、母親の仕事であるライブ配信に端を発した不可解な出来事の真実を突き止めようとする姿を描く『ガラ』が5月9日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ガラ』は、森の中の不気味なヴィラに足を踏み入れた人々が味わう恐怖をグロテスクな描写満載で描き、本国台湾で鑑賞中に途中退出者が続出したことで話題を集めたオカルトホラー。ライブ配信者メイビスの息子アーシューは母の仕事につきあい、鬱蒼とした森の中に佇むヴィラを訪れる。父の命日に旅行へ来た母に反発するアーシューは、ひとり先にヴィラを後にするが、家族に同行していたスタッフが不可解な死を遂げ、家に帰ってきた母の様子もどこかおかしい。アーシューは友人ティエンレンとともにネットで仲間を募集してヴィラを調査し、その様子を配信することに。調べを進めていくと、そのヴィラは建設時の事故により大勢が命を落としており、その事故は邪教の儀式と関係があることが判明する。
本作では、Netflixドラマ「次の被害者」のリー・エンヨウ、台湾の有名インフルエンサーのメイビスが出演。これまでテレビドラマを中心に手がけてきたツェン・ダーヘン監督がメガホンをとった。タイトルの「ガラ(GALA)」は、台湾で歯ぎしり音を表す擬音語である。
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映画『ガラ』は、5月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、5月10日(土)より大阪・十三のシアターセブンや神戸・新開地のCinema KOBEで公開。

本作は、東アジアで長年語り継がれるマライ村事件と2023年に台湾のインターネット上で話題となったノンライリゾート事件という2つの都市伝説から着想を得て製作された、とのこと。この2つの事件については容易には調べることが出来なかった。台湾のサイトからどうにか翻訳してみると…1961年、中国・雲南義勇軍の日記が隊員によって口伝えされたものがマライ村観察記録と呼ばれ、台湾の桃園市にある村まで運ばれたが、その後の行方は不明とのこと。そして、2023年、マライ村観察記録の内容の一部をYouTuberが暴露し議論を巻き起こしたが、その記録を提供した人物と連絡がつかなくなり、文書の所在も分からなくなり、奇妙な見た目の石だけが残された、といった都市伝説があったようだ。なるほど…本作のストーリーテリングへと至ったことが理解できる。
そして、台湾で鑑賞中に嘔吐した人が続出した、とのこと。たしかに、五感を揺さぶる極限の恐怖体験を与えるべく、ジャンプスケアな驚かせシーンがたっぷりと盛り込まれている。”ガラ(GALA)”は、台湾で歯ぎしり音を表す擬音語であることから、聴覚面では、作中には多くの軋む音を使って、心の底から恐怖とスリルを感じられる雰囲気を醸し出していく。視覚面では、濃密な映像で深い恐怖を呼び起こすようにしており、段階的な特化を通して、各キャラクターの異様さに徐々に気づいていくようになっていた。そして、強烈なシーンが劇場の大きなスクリーンが映し出されたら、嘔吐せざるを得ない方がいることも納得できる。…と書いてしまったら、本作を観たくても、怖気づいてしまう方もいるかもしれない。もし、土着信仰の性質が濃い東アジア諸国のホラー映画に慣れていないのであれば、近年の台湾ホラー映画等も観た上で、覚悟した上で劇場鑑賞してみてはいかがでしょうか。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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