2001年の韓国で、日本のポップカルチャーに夢中な男の子がクラスメイトに惹かれていく『君と僕の5分』が第20回大阪アジアン映画祭の特別注視部門で海外初上映!

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2001年の韓国で、日本のポップカルチャーに夢中な男の子がクラスメイトに惹かれていく『君と僕の5分』が第20回大阪アジアン映画祭の特別注視部門で海外初上映された。
映画『君と僕の5分』…
転校生ギョンファンは日本の音楽や漫画が大好きな少年。クラスに馴染めない彼に、人気者のジェミンが声をかける。次第にジェミンに惹かれるギョンファンは思い切って告白するが、いつの間にかゲイだと知れ渡っていた。
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映画『君と僕の5分』は、3月21日(金)12:30よりテアトル梅田でも上映。

本作で中心となって描かれているのは2001年の韓国・大邱市。韓国では段階的に日本大衆文化の流入制限が解放されていったが、2004年1月1日の第4次解放までは、日本映画、日本の音楽レコード、CD、テープ等の販売、日本のテレビゲームが禁じられていた。だが、それまでも、いわゆる海賊版ショップで販売されていた。当時、日本のTV番組においてもモザイクがかけられた状態による紹介があったことも憶えている。また、当時はブロードバンドが普及していたことにより、海賊版の違法ダウンロードサイトまで存在していたようだ。そういった手段を使えば日本の文化を積極的に摂取することができていた時代においても、大邱市は保守的な街であり、新たな文化が入ってきたとしても、定着せず廃れていったことが本作でも語られる。そんな状況下において、周囲からオタク扱いされようとも、日本の文化を摂取していたのが本作の主人公ら。今作で特にフィーチャーされるのはglobeの楽曲「DEPARTURES」と「FACES PLACES」。1990年代後半、大いに聴いていたが、30年近く経過した今、本作を通して改めて聴いてみると、素晴らしい楽曲であったことに気づかされる。その歌詞に寄り添うようなシーンも散りばめられており、ストーリーが進むにつれてより一層に刹那さを感じてしまう。本作は、権利関係の話もあるだろうから、globe御本人にも届いているだろうか。日本で劇場ロードショー公開されたら、ほほえましい舞台挨拶などを拝見したい限りだ。

- キネ坊主
- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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