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書けなくなった作家の旅路を描く『本を綴る』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2025年1月7日

©ストラーユ

 

本屋の紹介コラムを生業にする、小説を書けなくなった小説家を描く『本を綴る』が1月10日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『本を綴る』は、小説を書けなくなったベストセラー作家を主人公に、本と旅と人が織りなすハートウォーミングな物語をつづったロードムービー。作家の一ノ関哲弘は小説が書けなくなり、全国の本屋を巡りながら、書評や本屋についてのコラムを書く仕事をしている。哲弘は旅先での出会いや友人との再会によって刺激と温かさに触れ、厳しさを痛感しながら自分が書けなくなった理由と向き合う。彼には「悲哀の廃村」というベストセラー小説があるが、その作品こそが書けなくなった原因でもあった。ある日、那須の図書館司書である沙夜と森の中の本屋を訪れた哲弘は、古書に挟まれたまま届けられずにいた恋文を発見し、宛先の人物に渡すため京都へと向かう。

 

本作は、東京都書店商業組合が運営するYouTubeチャンネル「東京の本屋さん 街に本屋があるということ」にて配信されたドラマ「本を贈る」の新たな企画として制作され、ドラマのメガホンをとった篠原哲雄監督と脚本を手がけた千勝一凜さんが再タッグを組んだ。矢柴俊博さんが主演を務め、遠藤久美子さん、宮本真希さん、長谷川朝晴さんが共演した。

 

©ストラーユ

 

映画『本を綴る』は、関西では、1月10日(金)より京都・出町柳の出町座、1月24日(金)より大阪・扇町の扇町キネマで公開。

幼い頃から本屋さんに入り浸ることが好きだった者にとっては、今や”まちの本屋さん”がなくなっていってしまっていることは悲しいばかり。また、同時に、意欲をもって新たに本屋さんを開店する方がいるのは有難いことだ。そんな移り変わっていく本屋さんの在り方を、ロードムービー形式で描いていく本作。主人公は、自身が書いた小説をきっかけにして新たな作品を執筆することができず、本屋さんを巡っていく小説家。那須、京都、高松を巡っていく中で、徐々に心に抱えているものが明かされていく中で、作家が世の中に与える影響の大きさに思い知らされると同時に、本屋さんはなくなっていってほしくないと願ってしまう。関西からは、京都の本屋さんである「恵文社一乗寺店」が登場。あの素敵な店内の雰囲気をそのままにしてシーンが繰り広げられていることには感謝の気持ちしかない。また、生まれ育った地では馴染みの本屋さんである「本なら何でもそろう宮脇書店」の総本店が登場。創業の経緯まで知ることができ、本屋さんの意義を改めて認識することが出来た。改めて、まちの本屋さんは各々の思いを以て営業しているんだよなぁ、と実感させられる。そして、本屋さんに並ぶ本には、作家さんがいないと成立しないこともまた然り。本屋さんの在り方について一考させてくれる本作が是非とも広まってほしいと切に願うばかりだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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