革命児からスターダムへ上りつめたデヴィッド・ボウイの初期の変遷を描いたドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』がいよいよ劇場公開!
©SHORELINE ENTERTAINMENT
同じ家に住み、ツアーにも参加したバックバンドのメンバーをはじめ、当時を共に過ごした仲間たちから語られるデヴィッド・ボウイの光と影を、貴重なアーカイブ映像と共に辿る『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』が1月10日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』は、ロック史に多大な影響を遺したイギリスのアーティスト、デビッド・ボウイの活動初期にスポットを当てたドキュメンタリー。1960年代後半にグラムロックの先駆者として注目を集めたデビッド・ボウイは、2枚目のアルバム「スペイス・オディティ」を大ヒットさせ、その奇抜なファッションとパフォーマンスで世界を席巻した。ボウイと共にグラムロック文化とファッションスタイルを築いたプロモーターで元妻でもあるアンジー・ボウイをはじめ、BBCプロデューサーのジェフ・グリフィン、バックバンド「スパイダーズ・フロム・マーズ」のメンバーとしてボウイと共に暮らしながらアルバム制作やツアーに参加したウッディ・ウッドマンゼイやセッションベーシストのハービー・フラワーズら、当時を知る仲間たちがボウイの実像やヒットの舞台裏について証言。さらにオフショット写真や初期のライブ映像・写真といった貴重な資料の数々を通して、ボウイがグラムロックの革命児から世界的スターへと上りつめていくまでを描きだす。
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映画『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』は、1月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、1月10日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、1月17日(金)より兵庫・洲本の洲本オリオンで公開。また、兵庫・宝塚のシネ・ピピアでも近日公開予定。なお、1月10日(金)には、テアトル梅田での18:00~の回上映後に音楽ライター・本作字幕監修の朝日順子さんと音楽ライターの犬伏功さんとMCに汐月しゅうさんを迎えアフタートークイベントを開催予定。
アルバムを出す毎に、自身のコンセプトを変えてきたデヴィッド・ボウイ。本作では、まさにスターへと成り上がっていく初期の頃について、彼に関わったスタッフやバンドメンバーの視点を通して伝えていくドキュメンタリー。ザ・ビートルズやローリング・ストーンズ等でイギリスのロックンロール・シーンが盛り上がっている中で突如登場したグラムロックシーンに飛び込んだデヴィッド・ボウイ。周囲がどのように扱っていいか分からなかった中で、楽曲のセンスは際立っており、バンドメンバーのパフォーマンスも皆が思い思いに趣向を凝らしていた。特に本作の中では「スペイス・オディティ」が際立っていたことを名実ともに示している。その後は、『世界を売った男』『ハンキー・ドリー』があり、一大コンセプト・アルバム『ジギー・スターダスト』をリリース。架空のロックスター「ジギー・スターダスト」を名乗り、「スパイダーズ・フロム・マーズ」というバックバンドを携え、世界を股に掛けた1年半もの長いツアーを敢行。だが、ジギー・スターダストを演じることをやめ、カバーアルバム『ピンナップス』を発表し、スパイダーズ・フロム・マーズは解散することに。当時のメンバーとしては、どういった心境だったろうか。本作から、どれだけ伺うことができるだろう。その後もデヴィッド・ボウイは様々な時代の変遷を経ていったが、本作が作られたことを考えると、十分に察せられるのではないだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
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