はじまりは50秒、感動は永遠!リュミエール兄弟の映像集第2弾『リュミエール!リュミエール!』がいよいよ劇場公開!
© Institut Lumiere 2024
映画の原型となったシネマトグラフを発明した、リュミエール兄弟が遺した作品の中から厳選したものを、4Kデジタルで修復した映像ドキュメンタリー第2弾『リュミエール!リュミエール!』が11月22日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『リュミエール!リュミエール!』は、「映画の父」と呼ばれるフランスのリュミエール兄弟が遺した膨大な作品の数々から選りすぐった映像で構成した2016年製作のオマージュ作品『リュミエール!』に続く第2弾。1895年12月28日、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」で撮影された映画が、世界で初めてパリで有料上映された。それから130年の時を経て、歴史的映像の数々がスクリーンによみがえる。リュミエール研究所所長でカンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーが前作に続いて監督・脚本・編集・製作・ナレーションを務め、1400本にもおよぶ貴重な映像から、これまで知られていない作品等を中心に110本を厳選。パリ、ベネチア、アルプス、ニューヨーク、京都、東京など世界の街の美しい景色とそこに息づく人々の姿を、4Kデジタルに修復された美しい映像で映しだす。リュミエール兄弟と同時代の作曲家ガブリエル・フォーレによる楽曲が映像を彩る。
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映画『リュミエール!リュミエール!』は、11月22日(金)より全国の劇場で公開。関西では、11月22日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都や神戸・三宮のOSシネマズミント神戸、11月23日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。
リュミエール兄弟が遺した1422本の作品の中から珠玉の108本、1作品50秒にも関わらず存分におもしろい「シネマトグラフ」を収めた前作『リュミエール!』。続編となる本作では、これまで知られていない作品等を中心に110本を厳選し、リュミエール兄弟の芸術性をたっぷりと伝えていく。一瞬で魅了する活劇だけでなく、芸術性に磨きをかけた逸品が勢揃いしている。現在でも撮影が大変そうな荒ぶる海の波を船上から捉えたセットには驚かされてしまう。動物を追いかけるショットが当初から存在していたり、『ショコラ 君がいて、僕がいる』の劇中で表現された演技の大本まで見せられたり、驚きを欠かさずにはいられない。映画のルーツはリュミエール兄弟によるシネマトグラフであることが本当に実感できるし、現代の巨匠にまでしっかりと受け継がれてきたことを実感させられた。数々のシネマトグラフを見ずして、映画を語ってはいけないのではないか、と思わされてしまう。改めて、原典を知ることの意義深さを感じずにはいられない。日本を含め、世界を回って撮影しており、当時の記録としても貴重であり、古き良き世界を知ることが出来る珠玉の作品の数々だ。まだまだ世に広く知られていない作品があるように思えてならない。更なる続編を楽しみにしながら、まずは本作を大いに味わおう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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