大阪の方と喋る時は心地良いリズムを刻めているなぁ…『矢野くんの普通の日々』リニューアルオープンしたMOVIX八尾に八木勇征さんを迎え舞台挨拶開催!
不運な体質のせいで毎日ケガが絶えず、普通の生活を送ることができない生徒と、彼をサポートすることを決意した心配性なクラス委員長の女子生徒を描く『矢野くんの普通の日々』が11月15日(金)より全国の劇場で公開。初日には、大阪・八尾のMOVIX八尾に八木勇征さんを迎え、リニューアルオープン記念初日舞台挨拶が開催された。
映画『矢野くんの普通の日々』は、ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の八木勇征さんが映画単独初主演を務め、超不運体質な男子高生と心配性な女子高生を中心とするクラスメイトたちの日常を描いた田村結衣さんのコミックを実写映画化。クラス委員長を務める吉田さんは、毎日なぜかケガだらけで登校してくる矢野くんのことが気になって仕方がない。親友たちとその理由を調べてみると、なんと矢野くんは超不運体質であることが判明。そのせいで矢野くんが“普通の高校生活”を送れずにいることを知った吉田さんは、彼を全力でサポートしようと決意する。矢野くんと過ごす日々のなかで、ピュアでまっすぐな彼にひかれていく吉田さんだったが、なかなか距離は縮まらない。そんなある日、吉田さんは学校一のモテ男子である羽柴くんから告白され…
超不運男子の矢野剛を八木勇征さん、クラス委員長の吉田清子を実写映画初出演の池端杏慈さん、モテ男子の羽柴雄大をアイドルグループ「Travis Japan」の中村海人さんが演じる。監督は『午前0時、キスしに来てよ』『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の新城毅彦さんが務めた。
今回、上映後に八木勇征さんが登壇。大阪での舞台挨拶が初めてでありながらも和やかな雰囲気の中で繰り広げられた。
昨日生放送の「ベストヒット歌謡祭2024」終了後、初めて大阪での舞台挨拶となり、光栄に感じている八木さん。FANTASTICS from EXILE TRIBEではヴォーカルの相方である中島颯太さんが大阪出身であり、美味しいごはんのお店を教えてもらいメンバー皆で行った思い出もあり「アリーナツアーでは大阪城ホールでやらせてもらってる。LIVEで大阪に何回も来て、どの公演のどんなタイミングも思い出に残っています」と印象深い。大阪のお客さんの盛り上がりについては評判が良く「盛り上がりが凄い。皆さんのお声が大きいな。歓声が上がる時、普通の1.5倍ぐらい大きく聞こえる。イヤモニしていても、関西の方の声はよぉ~く聞こえますね」と明かす。また、大阪・心斎橋のアメリカ村にも行ったことがあり「颯太となっちゃん(澤本夏輝)と一緒に武者修行で行ったぶりに行けていない。久々に行ってみたいな」と願っていた。八尾へ来ることも初めてだが、同じ事務所に所属の片寄涼太さんが八尾観光アンバサダーを務めていることもあり、改めて大阪出身の方について「皆、話が上手。喋っている時のテンポ感があり、颯太とずっと一緒にいるので、大阪のテンポ感に自分もなってきている。颯太から『勇征君は会話のテンポ感が良いっスよね』と言われる。大阪の方と喋る時は、東京出身の方と話す時と比べるとテンポ感が早い気がします。心地良いリズムを刻めているなぁ。颯太が”知らんけど”を語尾につけていることも理解し気にならなくなっています」と関係性の良さを話す。
リニューアルオープンしたMOVIX八尾には、関西初の3面LIVEスクリーンが設けられており、その詳細を聞いた八木さんは「八尾、凄い」と驚かざるを得ない。「アクションが映えそう」と感じており、「HiGH&LOW」シリーズの上映をお薦め。また「僕が主演を出来たら、FANTASTICSが主題歌を担って、この八尾に全員を連れてきてパフォーマンス出来たら良いですよね」と楽しみにしている。
今作の公開初日を迎え「遂にこの日が来たんだな」と感慨深げで「撮影していた時やクランクアップ後は、まだまだだろうなぁ、と思いながら日々を過ごしている間に公開日が来ました。初単独主演の映画だったので、思い出に残る特別な日だな。そんな日をこうやって皆さんと一緒に過ごすことが出来て幸せです」と感謝の気持ちを伝えていく。座長の立場となり「僕が今まで他の作品に出演した時、座長の背中を見ていると、皆を引っ張っていく責任感もあり、プレッシャーもかかる立ち位置に思っていた。最初の頃は、皆を引っ張っていかないとな、と。楽しい現場だと思ってほしいので、コミュニケーション等も心掛けていた」と打ち明けながらも、クランクアップした後には「座長は一つの肩書。ホントは、座長が共演者の方々やスタッフの皆さんに支えてもらって作品に集中して取り組めている、と感じた期間だった。だからこそ、皆さんに何ができたか分からない。でも、美味しい差し入れは出来たんじゃないかな。撮っている時期が寒かったので、温かいもので皆さんがホッとしていただけたら嬉しいな」と願っている。
クランクイン時、台詞が全くないシーンから撮影を始めており、新城監督から「佇まいが27歳だね」と言われながらも「次には、アドバイスを受けながらも、その時に思ったことを提案させていただいて、案を起用してもらい話し合いながら撮影していく関係になっていたかな」と思い返す。10代のキャラクターを演じることの難しさを感じながらも「僕1人だったら、17歳の矢野くんの世界観になっていなかった。共演者の方々には10代のフレッシュな方が多かったので皆さんのおかげで、Travis JAPANの中村海人らの27歳組を若返らせてもらえた」と感謝している。矢野くんは、眼帯をしているキャラクターであり「最初の頃は、平衡感覚や距離感がつかみにくく、真っ直ぐ歩いているつもりでも、右側が見えるので、右に寄っていってしまう。距離感がつかめないので、何かを取ろうとしても空かしてしまう」と打ち明けながらも「演じていくうちに慣れてくる。クランクアップした後は眼帯をつける機会がほぼないので、生活において物足りなさを感じてしまう。楽して生きているなぁ、と思ってしまう」と意外なことに気づかされた。矢野くんと似ているかもしれないことについて考えてみると「アクシデントを起こすきっかけになることが多いのが僕。良く言えば、何事に対しても100%の気持ちで動く。中途半端ではないところは自分と矢野君は近い部分があるかなぁ」と漏らす。とはいえ、不運なエピソードを思い返してみると、以前に鞄をなくしてしまい、気づいた時には無銭飲食になりかねないところを木村慧人さんに助けてもらい、後日に鞄も見つかったことを話した。
本作の注目ポイントについて、「HiGH&LOW」シリーズのアクションチームと共に撮影している怪我するシーンを挙げ「怪我する時の勢いやインパクトは細かく撮影していた。そこはもう一度観ても楽しんでもらえるポイントじゃないかな」とお薦め。お客さんからは、ボールが当たるシーンが好きだと言われ「ボクサーがパンチを避けるトレーニングで使うようなものが緑色のテープで巻かれており、CGが施されているんだけど、地味に当たって痛かったけど、おもしろかったですね」と振り返る。最後に「八尾のみんな、今日は舞台挨拶来てくれて、ほんまにありがとう。ぜひ『矢野日々』みんなに広めてな。約束やで。ほんま頼んます」と関西弁を交えて伝え、舞台挨拶を締め括った。
映画『矢野くんの普通の日々』は、11月15日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマや八尾のMOVIX八尾、京都・三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!