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タクシー運転手が噂で聞いた“深夜、人気のない歩道に佇む女”と思しき女性を乗せたことから展開していく『最後の乗客』がいよいよ劇場公開!

2024年10月7日

©Marmalade Pictures, Inc.

 

穏やかな地方都市を舞台に、駅のロータリーで客を待っているタクシードライバーの間で語られるようになった、女性の噂をミステリアスに描く『最後の乗客』が10月11日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『最後の乗客』は、深夜のタクシーで偶然重なりあう乗客たちの人生と、目的地で彼らを待ち受ける予想外の出来事を描いたヒューマンミステリー。とある港町。タクシードライバーたちの間では、深夜に人気のない歩道に現れるという女の噂がささやかれていた。ある夜、いつも通りタクシーのハンドルを握って閑散とした住宅街を流していた遠藤は、噂となっている歩道で1人の女性を乗せる。車を発進させた直後、路上に小さな女の子と母親の2人が飛び出してきて、その母娘も仕方なく同乗させることに。行き先はなぜか両者とも同じ「浜町」だった。奇妙な客と秘密を乗せたタクシーは、目的地へ向かって走りだすが…

 

本作では、出演に『有り、触れた、未来』の岩田華怜さん、『侍タイムスリッパー』の冨家ノリマサさん。ニューヨーク在住の堀江貴監督が、東日本大震災から10年が経つ故郷である仙台への思いを1本の映画に収めるべくクラウドファンディングを実施して製作した。

 

©Marmalade Pictures, Inc.

 

映画『最後の乗客』は、10月11日(金)より全国の劇場で公開。関西では、10月11日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都、10月25日(金)よりで大阪・心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋で公開。

今や『侍タイムスリッパー』で名前や顔が知られるようになった冨家ノリマサさん。知られざるベテラン俳優であるが、珠玉のインディペンデント作品に主演し、全国規模で公開される機会が得られたのは嬉しい限り。今作においては、素朴で娘思いなタクシー運転手を見事に演じている。舞台は、日本のどこかにある地方都市。地下鉄がある都市のようなのでそれなりの規模だ。終電を終えた頃に最後の流しをしているようだが、どことなく怪しげな女性や母娘を乗せ同じ目的地に向かうことに。そして、次々と不可思議なことが起きていく。どうやら誰かが複雑な事情を抱えているようだ。だが、それがどこまで真実なのか、如何様にも疑ってしまう。次第に、謎が解き明かされていくが、さらに疑問が湧いてくる…ひょっとして…と考察していくうちに、そういうことだったのか…と思わずにはいられない。東日本大震災から10年以上が経った現在、郷愁の想いを以てミステリアスな良きヒューマンドラマとして仕上げられている一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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