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超大型台風にフィリピン・タクロバンが被害を受けた実話に基づく物語『たとえ嵐が来ないとしても』がいよいよ第七藝術劇場でも公開!

2024年9月17日

2013年に観測史上最強の熱帯低気圧に破壊されたタクロバンをモデルに、ある青年の決断を描く『たとえ嵐が来ないとしても』が9月21日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場でも公開される。

 

映画『たとえ嵐が来ないとしても』は、2013年にフィリピンで史上最大の被害を残した台風ハイエンと、残された人々の希望を描いたドラマ。2013年11月、観測史上最強の台風ハイエンがフィリピンを襲い、タクロバンの街では宗教を狂信する者や自暴自棄になった者、犯罪者、逃げ惑う動物たちが野放しとなっていた。無気力だった青年ミゲルは、恋人アンドレアと母ノーマを捜し出すため、廃墟となった街を歩き回る。やがて2人を見つけたミゲルは、危険になった街を離れようと説得する。嵐の到来という新たな噂が流れ、脱出までのタイムリミットが迫るなか、ミゲルは愛する2人を説得するため留まるか、1人で街を出るかの決断を迫られる。

 

本作では、フィリピンの人気俳優ダニエル・パディリアが主演を務め、アイドルグループMNL48の元メンバーであるランス・リフォルが恋人アンドレア、『立ち去った女』のチャロ・サントスが母ノーマを演じた。タクロバン出身のカルロ・フランシスコ・マナタッド監督が長編初メガホンをとった。2021年の第74回ロカルノ国際映画祭でJunior Jury Awardを受賞している。

 

 

映画『たとえ嵐が来ないとしても』は、関西では9月21日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。

2013年にフィリピンを襲った台風ハイエンは、死者・行方不明者の数は8,000人を超え、近年のフィリピンにおいては災害史上最大級の災害となった。台風には常に襲われる国であるフィリピンにおいて、規模・被害ともに過去最大級であり、国家的大惨事と云われる程に見通しの甘さや対応の遅れを批判されたようだ。本作においては、とある青年と母親、そして彼女がフィリピン中部にあるレイテ島北東部の海岸にある港湾都市であるタクロバンで混沌とした状況に巻き込まれていく姿を描いていく。冒頭から台風一過によって生活の全てが失われた様子が映し出され、台風に襲われている真っ只中を映さなくとも状況の悲惨さが伝わってくる。行政からのアナウンスはまともに信じることが出来ず何処に向かうことが正解なのか分からない。ならば、自身にとって大切な家族や恋人の無事を確かめにいくしかないだろう。どうにか2人を見つけ出し、当てのない街を彷徨うよりも脱出しようとするが、各々が1人の人間として確固たる意志を以て行動していく。2人を思う青年の気持ちは十分に伝わってくるが、このカオスな状況ではどうすることも出来ないのが現実だ。ちょっとした出来事をきっかけにして、このような急展開のクライマックスを迎えるとは…当時のフィリピンで本当にどのような出来事が起きていたのか、想像するしかないのだろうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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