人類の文明が崩壊し、高い知能と言語を得た猿が支配する300年後の世界を描く『猿の惑星/キングダム』がいよいよ劇場公開!
©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
猛威をふるったウイルスによって激変した300年後の地球を舞台に、知能を持った猿と後退した人類の衝突を描く『猿の惑星/キングダム』が5月10日(金)より全国公開される。
映画『猿の惑星/キングダム』…
300年後の地球。荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者として巨大な帝国「キングダム」を築こうとしていた。若き猿ノアは年老いたオランウータンから、猿と人間の共存についての昔話を聞かされる。ある日、ノアは人間の女性と出会う。その女性は野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、猿たちから狙われていた。彼女と一緒に行動することになったノアは、本当の人間を知るうちに、キングダムに違和感を抱き始める。
本作は、名作SF映画『猿の惑星』をリブートした『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』に続くシリーズ第4弾。『To Leslie トゥ・レスリー』のオーウェン・ティーグが主人公ノアを演じ、ドラマ「ウィッチャー」シリーズのフレイヤ・アーラン、『ファーゴ』のウィリアム・H・メイシーが共演。『メイズ・ランナー』シリーズのウェス・ボール監督がメガホンをとった。
©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
映画『猿の惑星/キングダム』は、5月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズミント神戸等で公開。
高度な知能を持つ猿に支配された未知の惑星という世界観は興味深く、名作SF映画といわれる『猿の惑星』。リブートした『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』による3部作では、人工ウイルスによって知能を授かったシーザーが成長し、人類に反旗を翻し、亡くなっていった。その300年後の世界を本作では描く。今作の主人公であるノアは、閉鎖的な部族の村で代々受け継がれてきた儀式を全うしようとしていたら、敵襲によって村を追われ、未知の領域へ足を踏み入れていく。生き残った人類の1人であるメイやオランウータンのラカと出会い、最終的には、プロキシマス・シーザーが支配するキングダムのエイプに生け捕りにされていく…と思ったら、彼は知性を伴い、カリスマ性も備えていた。本作に登場する数々の猿達を人間に置き換えてみると、王道ディストピアSF映画のディテールにも則っており、次にどのようなストーリーテリングが成されていくのかワクワクしてしまう。彼が成し遂げようとした目的は、支配者ならではの代物ではあるが、その行く末を見せられると、本作の世界観に圧倒されてしまった。今作は新たなる三部作の序章的作品だろうか。ウェス・ボール監督は実写映画版『ゼルダの伝説』のメガホンをとることになっており、次作があるならば、気長に待っておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!