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シャーマンも担う男子高校生が成熟と未熟の間で揺れる青春を描く『シティ・オブ・ウインド』が第19回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映!

2024年3月2日

©Aurora Films, Guru Media, Uma Pedra No Sapato, Volya Films

 

学業の傍らでシャーマンも担う少年の揺れ動く心情を描いた『シティ・オブ・ウインド』が第19回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映された。

 

映画『シティ・オブ・ウインド』…

シャーマンとして活躍する一方、競争社会で生き抜くため勉強にも励む17歳の少年が、ある少女と出会い…。彼の姿にモンゴルの現在・過去・未来を重ねた青春ドラマ。ヴェネチア国際映画祭上映作であり、アカデミー賞モンゴル代表である。

 

映画『シティ・オブ・ウインド』は、3月8日(金)15:35よりABCホールでも上映。

モンゴルという国の固定概念を覆す作品を公開してきた大阪アジアン映画祭。近年では『セールス・ガールの考現学』の印象が大きく残っている。本作では、現代の高校生が経験する青春とシャーマンの姿を描く、現代モンゴルの多様性を見せられた。作品の冒頭から本格的なシャーマンの儀式を見せられ、本当に先祖の霊が降臨しているかのような気がさせられたが、どことなく違和感を抱いてしまう。まさか、直後に中の姿を見せられるとは…これは、現実でも同様のことが起きているのだろうか。そして、モンゴルの高校生としての一面が見せられていく。モンゴルの首都ウランバートルは、都市化が発達しており、スマートなマンションもあるようで、他国の都市部と遜色ないようだ。そんなエリアが見える場所にある高校なので、他のアジア各国で見るような高校生とも変わりない。思春期の過渡期にあり、大人の様々な出来事に興味があり、教師に対しても反抗もする。その中で主人公はシャーマンも担っているだけだ。大人の仕事として受けとめられるが、中にいるのは成長期にあり、未熟でも成熟している部分も見受けられる。現実のモンゴルにある様々な環境や事情を受け入れながら、彼は大人になっていくのだろうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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