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映画の本質を突いた作品に第2弾を期待!『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』高橋克典さんと八嶋智人さんと光岡麦監督を迎え公開記念舞台挨拶開催!

2024年2月18日

不気味な伝承が残る村を舞台に、警察の到着が遅れる中、祭の夜に起きた殺人事件の真相に探偵が迫る模様を即興劇で描く『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』が2月16日(金)より全国の劇場で公開。2月18日(金)には、大阪・梅田のT・ジョイ梅田に高橋克典さんと八嶋智人さんと光岡麦監督を迎え公開記念舞台挨拶が開催された。

 

映画『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』は、参加者が推理小説の登場人物となって話し合いながら事件解決を目指す体験型ゲーム「マーダーミステリー」のゲームシステムをベースにしたテレビドラマ「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」シリーズの劇場版。「一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する」という不気味な伝承が残る鬼灯村。その伝承をもとにした奇祭「三つ首祭り」が行われていた夜、村の長である一乗寺家当主が遺体となって発見される。くしくもその日、村へと続く一本道で土砂崩れが発生したため、警察の到着までにはかなりの時間がかかる。事件発生当時屋敷にいた8人は、それぞれ秘密を抱えており、全員に殺害の動機があった。俳優陣にはキャラクター設定と行動指示のみが与えられ、セリフはほぼアドリブでストーリーが展開。シリーズの主人公である探偵の斑目瑞男役の劇団ひとり、助手・村城和兎役の剛力彩芽さんらテレビ版のキャストに加え、木村了さん、犬飼貴丈さん、文音さん、北原里英さん、松村沙友理さん、堀田眞三さん、八嶋智人さん、高橋克典さんが出演。

 

上映後、高橋克典さんと八嶋智人さんと光岡麦監督が登壇。皆の本音が次々と飛び出す大喝采の舞台挨拶が繰り広げられた。

 

劇団カムカムミニキーナによる大阪・阿倍野の近鉄アート館での公演千秋楽を終えたばかりでありながらも八嶋さんはハイテンション。高橋さんは、昨年の連続テレビ小説に出演し、東大阪市のネジ工場のお父さん役を演じており、大阪には馴染みがある。…と大阪に関するトークをするかと思いきや、本作に関するトークに入っていく。劇中の八嶋さんについて「なんでこんなにスタートダッシュしているのかな。このペースで最後までいくのかな」と驚いていたことを振り返る。八嶋さんは「実は、からくりがございまして…」と話し始め「執事役として、衣装合わせに行った。そこで様々なスタッフが自分の役について説明してくれる。何らかのプリントに、誰かが”死ぬ”と書いてあった!」と発見したことを告げる。当時の光岡監督は挙動不審になってしまい「どの段階でお伝えしようか」と困惑。状況を察した八嶋さんは「誰かがスタッフ向けのプリントを渡していた。微妙な空気が流れていた。自分の動向が分かっていたから、とりあえず、最初に爪痕を残しておかないといけない」と決意し、スタートダッシュを繰り広げたようだ。そんな八嶋さんについて、高橋さんは「この人はアドリブの天才だから。僕は、相手がNG出した時に応えられない。エチュードが嫌いで何度もお断りしていた。八嶋さんが出てきたからホッとしたんです。ここから回してくれるんだぁ、僕は楽できるな」と期待していたら、予想外の展開があり「ちょっと待ってくれよ」と困惑してしまう。八嶋さんは、出来上がった作品を観て「演技を続けようとドキドキしている人と動揺を隠せない人がおり、空気感が分かれるんだな」と納得し「動揺した空気感を出す人は性格が良い。演技を続けようと思う人は役者としては優れているかもしれないけど、人間としては嘘つきです」と断言する。高橋さんは「こういった映画は、からくりが分かってから観るのと、分からないで初めて観るのとでは、違って見えるんですね」と実感していた。

 

 

作中のポイントとなるシーンについて、光岡監督は一切伝えておらず「皆さんは本当にビックリされている。皆が思っていないような展開がある中で演じている」と説く。八嶋さんは「皆は自分のことしか知らない」と述べ、高橋さんは「自分が犯人かもしれない、と思っている」と呼応。八嶋さんは「自分のことも徐々に情報が出てくる」と加え、高橋さんは「作中には皆が分かれるタイミングがあるんです。その時に”こんなの見つけたんですよ”とあらぬものが出て来る。その時、自分に不利な証拠が出てくるかもしれない。”俺は犯人なの?”と思い始めてしまう」と動揺は隠せなかったようだ。八嶋さんは、出演者から異常な緊張感があることを掴んでいたようで、高橋さんは「断れば良かった」と後悔の念が拭えない。しかし、八嶋さんは「いざ始まったら、けっこう長い台詞あった。一人だけ脚本をもらっているんじゃ…」と疑うが、高橋さんは「皆は、自分の役について書かれたものをもらうんです。それを僕は1~2回読んで頭に入っていた。役作りをしていないと演じられない。犯人である要素も強いので…」と慎重だったようだ。キャストのラインナップを見た八嶋さんは「そりゃ犯人は高橋克典だろ。犯人じゃなかったとしたら、大活躍せざるを得ない人。どちらかですね」と推理し「克典さんが黙り込んだら難しい。とはいえ、克典さんが黙っていても映画としては大丈夫。だから、僕らは喋らないといけない」と宣言。出演を拒んでいたこともあった高橋さんだが「でも、演じてみたら、おもしろかったね。妙な連帯感が生まれた」と楽しんだようだ。

 

 

大変なシチュエーションでの撮影していった本作。編集作業も大変だったようで、光岡監督は「八嶋さんのシーンについてはカットしていない。克典さんの独白は切れないんですよ。アドリブもあるので余計に…」と漏らす。すると、八嶋さんは「主役をよく演じている方の編集しづらい演技は、三角形らしいです。(三角形を描くような動きをしながら)コレをやっていると、編集しづらくなるらしいです。これをやるには、度胸が要るんですよ」と明かした。高橋さんも「ある主演女優の方に編集後に会い、”切られないように演じるのよ”と言われたことがありますね」と加えていく。撮影現場には多過ぎるレベルのカメラがあり、八嶋さんは「密室感がありますね。次第にカメラの位置や撮影であることすらを忘れる瞬間もありますよね。それで生っぽさが出るんじゃないか」と受けとめている。光岡監督は「8人に対してカメラは10台あります。裏でスイッチしながら、全部収録している。編集では全員の演技を見られるように残しておく。裏の芝居を絶対に撮り逃さないように、素に近いリアクションも全部撮る」と拘った。現場について、高橋さんは「セットの中は整然として出演者しかいない。休憩で外に出ると、スタッフがわさっといる」と振り返り、八嶋さんは「スタッフにとっては、撮影中に出演者同士で話してほしくないわけです。雑談も遮られる。1人に1人ずつの見張り役が付いてくる」と説明する。

 

マーダーミステリーを取り入れたTVドラマを2度制作している光岡監督は「これを役者が演じたらおもしろくなるんじゃないか。さらに、劇場版で様々な役者に演じてもらったら、おもしろいんじゃないか」と着想し「事前に皆さんにはそれぞれの設定を渡し、絶対にバレないように隔離した。オフの時に話されることも全くないようにしたいので、予定をバラバラにした」と準備に余念がない。高橋さんは、普段の撮影について「監督は1カットずつ観ている。監督の存在を感じながら演じている」と伝え「今回は、全く監督と接触しなかった。監督はいたかな、と思っていたら、久しぶりに会う機会となる。すると、上手く編集していた」と感心していた。

 

 

エチュードについて、八嶋さんは「アドリブばかりで演じる。唯一のルールは、自分より先に誰かがした演技を否定しない。、前の台詞を受け入れないといけない」と改めて説明。とはいえ「途中から劇団ひとりがふざけ出したので、”ふざけ出すのが早くない?”と一瞬ムッとした」と告白。改めて、現場を振り返り「克典さんらがどう動くのか、劇団ひとりはどうなのか、周りにいる僕らが考えていた。それ以前に、話しやすくした方が良いのか、様々なことを考えるんです。
役、人間関係、役者として活躍していくためのケア、同時に様々なことを考える。これは、2回目を見ると分かります。この人は役ではなく素だな、と」と掴んでいた。高橋さんは「若手が遠慮してしまうところがあるので、もっと言ってほしかったですね。様々なヒントを図々しく言ってほしい」と期待していたが、八嶋さんは「松村沙友里が急に出てきた時は、皆がビックリしてしまう。思い切りの良さがあり、度胸あるなぁ。その時も、役としてハッとなるか。先輩俳優として”今はいけ!”と同時に考える顔がおもしろい」と現場を興味深く見ている。

 

最後に、高橋さんは「何度も観に来て頂けたら」と期待のメッセージ。八嶋さんは「映画の本質を突いた部分が沢山あります。2回3回と観ていくと、この人を観て、次はこの人を観てみよう、と思うと、沢山おもしろいところが発見できる」とお薦めしていく。光岡監督は「2回観ても、本当におもしろい映画です。また、様々なシナリオで第2弾をやっていきたい」と意気込み、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』は、全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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