中学3年生の合唱部部長とヤクザの間に芽生えた奇妙な友情を描く『カラオケ行こ！』がいよいよ劇場公開！

2024年1月9日

変声期を迎え歌声に悩む合唱部部長の男子中学生が、どうしても歌が上手くなりたいヤクザの男と関わっていく様をコミカルに描く『カラオケ行こ！』が１月１２日（金）より全国の劇場で公開される。

中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。

本作は、変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまさんの人気コミックを、綾野剛さん主演で実写映画化。綾野さんが狂児を演じ、聡実役にはオーディションで選ばれた新星の齋藤潤さんを抜擢。『リンダリンダリンダ』の山下敦弘監督がメガホンをとり、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子さんが脚本を手がける。

映画『カラオケ行こ！』は、１月１２日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のＴＯＨＯシネマズ梅田や難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・二条のＴＯＨＯシネマズ二条や三条のＭＯＶＩＸ京都や七条のＴ・ジョイ京都、神戸・岩屋の１０９シネマズＨＡＴ神戸等で公開。

商業誌初連載である『女の園の星』が様々な漫画賞ランキングの上位に挙がっており、どうしても気になっていた漫画家である和山やまさんが元々はオリジナル同人誌即売会のCOMITIAで頒布され即完売し話題となり、正式に出版もされた本作。和山さんは実にシュールな世界観を描いており、真面目にやればやるほど全てがおかしくなっていく不思議な光景を描いている。そんな作品について、同じくシュールで脱力感ある世界観を持つ作品を手掛けてきた山下敦弘監督が映画化すると聞くと、これ程までに最高！な座組はない、と直感。しかも、野木亜紀子さんが脚本を手掛けるなら、間口の広がった作品にも成り得る、と期待できる。実際に作品を観てみると、真面目に物事と対峙しているはずなんだけど、何故そうなる！？でも、独特のシュールさを伴ったおもしろさが溢れすぎていた。ヤクザがカラオケに全力投球しているのに空回りし過ぎていて、観ている側は笑いが止まらない。コレ、お客さんが沢山いる劇場で観たら、最高の盛り上がりになってほしいな。そんな笑いの後にはストイックなシーンも見せられると共に、中学生とヤクザの友情も育まれていくので、良心的な物語にも仕上げられていく。最終的には山下監督作品に秘められたエモーショナルな展開もありながら、イカしたオチも施されている。意外なおもしろさがある作品として仕上がっており、本作の続編となる『ファミレス行こ。』もこの座組で是非とも映画化してほしい！

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