Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

実在する伝統芸能の役者達を描く人情溢れるエンターテイメント!『邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者』がいよいよ劇場公開!

2023年7月25日

©明治産業・グッドラックスリー

 

大正時代から受け継がれる新国劇の演目『真正女澤正劇』を基に、伝統を受け継ぐ難しさを描く『邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者』が7月28日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者』…

とある大衆演劇一座で、座長の沢田の弟子である三津葉銀次は、後継者の座を狙う座長の息子・冴之介に強い嫉妬心を抱いていた。一方、冴之介もまた、剣劇の腕を認められ、一目置かれている銀次に対し、尊敬とともに妬ましい思いを抱いていた。そんなある時、稽古中に銀次の刃先が冴之介の片目を突いてしまう事故が起こる。冴之介は役者を続けることができなくなり、銀次は一座を追われてしまうが…

 

本作は、笑いあり涙ありの大衆演劇として、大正時代から引き継がれている伝統芸能「真正女澤正劇」をベースに、物語が三重に交差する「三重芝居」という演出を用い、過去と現在、夢と現実を交差させながら、伝統芸能の文化継承が、いかに困難なのか描いた。主演、監督、脚本を「大衆演劇のドン」と称される沢竜二さんの末弟子である三天屋多嘉雄さんが務め、須賀貴匡さん、松林慎司さん、沢竜二さんらが顔をそろえる。

 

©明治産業・グッドラックスリー

 

映画『邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者』は、7月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや神戸・三宮のkino cinéma神戸国際で公開。

実は関西でも多くある大衆演劇。一般大衆を主な観客とする娯楽性を重視した演劇であり、剣劇、軽演劇、演劇、ミュージカルとジャンルは多彩で、チケット代は安価なものが多く、実は敷居が低いものではある。本作は、剣劇を創出した劇団である新国劇の演目『真正女澤正劇』をベースに、作中で描かれる人情剣劇と、役者側の人間ドラマがシンクロしていきながら、観る者が惹き込まれていく物語だ。クレジット上、監督・脚本を担う三天屋多嘉雄さんが主演となっているが、人間ドラマでは、一座の後継者の座を狙う座長の息子である沢田冴之介を演じる須賀貴匡さんや、冴之介に強いライバル心を燃やす三津葉銀次役の松林慎司さんも印象深く際立っており、”三重芝居と四人の役者”というサブタイトルも納得だ。人の世の栄枯盛衰は儚い、という喩として”邯鄲の夢”という言葉があり、本作の内容を言い表しているタイトルである。登場人物各々の思いが交差していく中で迷い込んでしまう人生のとある地点で起こった儚き物語をじっくりと堪能してほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts