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自分がどう人生を終わらせたいのか、真剣に向き合う機会になった…『ロストケア』松山ケンイチさんと鈴鹿央士さんと前田哲監督を迎え舞台挨拶開催!

2023年4月28日

殺人を犯した介護士と対峙する検事が、介護現場の現実を目の当たりにしながらも事件の真相を追う『ロストケア』が全国の劇場で絶賛公開中。4月28日(金)には、大阪・門真の ららぽーと門真に松山ケンイチさんと鈴鹿央士さんと前田哲監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『ロストケア』は、連続殺人犯として逮捕された介護士と検事の対峙を描いた社会派サスペンス。ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。
松山ケンイチさんと長澤まさみさんが初共演しており、斯波を松山さん、大友を長澤さんが演じ、鈴鹿央士さん、坂井真紀さん、柄本明さんが共演。作家の葉真中顕さんによる小説「ロスト・ケア」をもとに、『そして、バトンは渡された』の前田哲さんが監督、『四月は君の嘘』の龍居由佳里さんが前田監督と共同で脚本を手がけた。[配給:東京テアトル 日活]

©2023「ロストケア」製作委員会

 

今回、上映前に、松山ケンイチさんと鈴鹿央士さんと前田哲監督が登壇。松山さんは「劇場オープン、おめでとうございます!スクリーンがものすごく大きいですね!この劇場で僕も映画を観たいです!」と感心した様子で挨拶。鈴鹿さんは「スピーカーがすごく大きい!びっくりですね」と場内を見渡しての感想を述べた。前田監督からは「泳げるくらい大きなスクリーン。画自体が大きいから、ケンイチくん、央士くんの顔もすごく大きく映し出されるね!」というコメントまで飛び出す。本作で松山さんと鈴鹿さんと前田監督の3名で舞台挨拶他イベントに登場するのは初めてで、映画公開初日以来、約1ヶ月ぶりの再会にも関わらず「久々に会った、という気がしない」という前田監督。松山さんと鈴鹿さんの再会の第一声はお互い「髪伸びたね!」だったというエピソードも披露し、和気藹々とした雰囲気の中で舞台挨拶が繰り広げられた。

 

大阪について、鈴鹿さんは「岡山出身なので、東京よりも近いから、修学旅行や家族旅行でよく来ていた」と語り、松山さんと前田監督から「舞台挨拶前にすっごく沢山、たこ焼き食べてたね!!」と突っ込まれてしまう。公開から約1ヶ月を経て、高い作品評価を得ていることに対し、松山さんは「観て下さったお客様の(介護の)実体験や感想を見させて頂くと、自分の中でもリサーチできていなかった内容もあり、沢山学ばせていた。自分の人生の終盤にさしかかった時に、自分の身の回りの人にどうしてもらいたいのか、自分がどう人生を終わらせたいのかを真剣に向き合うことを改めて考えさせられた」と述べ、鈴鹿さんも「僕と同じ若い世代からも、あまり考えたことなかった介護に関して家族と話そうと思った、という感想や、介護を仕事にしようと思った、という感想を頂いて、これからの世代にも(介護に対する)意識が芽生えてきたな、と感じた」と伝えていく。

 

最後に、松山さんは、撮影中に長野の温泉で出会った親子のエピソードを披露し、おそらく介護をしている息子さんと父親が温泉に一緒に入っており、特に息子のやわらかい笑顔が印象に残っており「介護は一旦離れ離れになった家族がまた一つ屋根の下で過ごすきっかけにもなる。壮絶な面もあるが必ずポジティブな面もある気がするんです。撮影中にその親子に出会って、介護の一方だけを演じるのをやめよう、と思った。介護の色々な面を見てほしい、と思った」とコメントし舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『ロストケア』は、全国の劇場で絶賛公開中。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田シネ・リーブル梅田、難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸シネ・リーブル神戸等で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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