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そこに存在しない“誰かの思い”が見える青年が他者の思いを辿ったことをきっかけに、自分の過去と向き合う『サイド バイ サイド 隣にいる人』がいよいよ劇場公開!

2023年4月10日

©2023『サイド バイ サイド』製作委員会

 

誰かの思いを見ることができる青年が、他者の思いを辿ったことをきっかけに、自分の過去と向き合う様を描く『サイド バイ サイド 隣にいる人』が4月14日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』は、不思議な能力で人々を癒す青年が自分自身の過去と向き合う姿を描いたドラマ。そこに存在しない「誰かの思い」を見ることができる未山は、その能力を使って傷ついた人々の心身を癒しながら、恋人で看護師の詩織とその娘・美々と平穏に暮らしていた。ある日、自分の近くに謎の男が見えるようになった未山は、その思いをたどり、遠く離れた東京へやって来る。未山の高校時代の後輩でミュージシャンとして活躍する草鹿は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、さらに未山の元恋人・莉子との間に起きた事件の顛末を語る。未山は草鹿を介して莉子と再会し、自らの過去と向き合うことになる。

 

本作では、坂口健太郎さんが主演を務め、未山の元恋人である莉子を「乃木坂46」卒業後初の映画作品となる齋藤飛鳥さん、現在の恋人である詩織を市川実日子さん、草鹿を浅香航大さんが演じる。行定勲さんが企画・プロデュースを手がけ、『世界の中心で、愛をさけぶ』などの脚本家である伊藤ちひろさんがオリジナル脚本と監督を務めた。

 

©2023『サイド バイ サイド』製作委員会

 

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』は、4月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や九条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。

なんとも不思議な作品である。誰かの思いを見ることができる青年の未山が主人公の物語。作品を観る側にとっては、思いの実体が見えるわけだが、最初はそれが何なのか知らされていないので、一体あれは何なのか、と気になってしまう。いわゆる背後霊のようなものか、残穢的なものなのか、と思っていたら、違ったニュアンスが含まれていた。未山には、本当に”それ”が見えているのか定かではない。だが、感じ取れてはいるようだ。故に、彼の周りには自然と”それ”が集まっていく。気づけば、未山の過去と向き合っていくことになり、観客としてはココロの旅に付き合っているかのような気分になっていた。最終的には、彼が”見える”力を持ったことが幸せだったのか、様々に考えさせられてしまう作品であっただろうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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