1960年代英国ファッションに革命をもたらしたマリー・クワントのドキュメンタリー『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』がいよいよ関西の劇場でも公開!
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ビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと共に、若者を虜にしたストリートカルチャー“スウィンギング・ロンドン”の一角をなした、デザイナーのマリー・クワントに迫るドキュメンタリー『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』が12月2日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』は、ザ・ビートルズやツイッギーらと並んで1960年代スウィンギング・ロンドンのムーブメントを牽引した伝説のデザイナー、マリー・クワントに迫ったドキュメンタリー。戦争の爪痕と階級差別が残るロンドンで、若者たちは自由を求めていた。1955年、それまでの優雅で女性らしいファッションに窮屈さを感じていたマリー・クワントは、夫アレキサンダー・プランケット・グリーンらとともに、自分が着たい服をクリエイトした小さなブティック「BAZAAR」をチェルシーのキングス・ロードにオープンする。彼女がデザインした服は開店直後から奪い合いとなり、1960年代初頭にはミニスカートが世界中で大ブームに。ファッションに革命を起こしたマリー・クワントの知られざる素顔とデザインの秘密を、当時の熱狂を知る人々へのインタビューやアーカイブ映像を通してひも解いていく。
本作では、ファッションモデルのケイト・モス、デザイナーのビビアン・ウエストウッド、ザ・フーのピート・タウンゼントらが出演。ロンドン出身の俳優サディ・フロストが監督を務めた。
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映画『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』は、関西では、12月2日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸御池のアップリンク京都、12月9日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
第二次世界大戦後、未だに伝統的な優雅で女性らしいファッションが良きものとされていた時代。しかし、当時の若者の中には、ロックンロールやモッズといったカルチャーが次第に浸透していく中で、徐々にマリー・クワントがデザインしたファッションが台頭していく。女性を家庭の中に雁字搦めに固めておくのではなく、外に向けて動いていく開かれた社会にしていこうとするアクションが起こっていく中で、女性が本当に着たくて動きやすいファッションが望まれていた。そういった状況下の中で登場するべくして登場したマリー・クワントは、まさに1960年代における時代のアイコンの1つとなっていく。最初はあくまでロンドンの小さなブティック「BAZAAR」ではあったが、次第にアパレルだけではなく、化粧品やフレグランスに拡大していく。いつの時代も拡大することの是非は議論がなされるが、委ねるタイミングとしては良かったのではないか、と思わされてくる。1970年代になると、パンクムーブメントと共にヴィヴィアン・ウエストウッドが台頭していくので、マリー・クワントは1960年代という時代を格好良く躍ることができた人物であると云えるだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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