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過去のトラウマから恋に臆病になっている女性と、夫との関係に悩む上司との恋愛を描く『百合の雨音』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2022年10月18日

(C)2022 日活

 

恋愛に臆病な女性と、彼女が思いを寄せる、夫との関係に悩む上司との関わりあいを描きだす『百合の雨音』が10月21日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『百合の雨音』…

過去のトラウマから恋愛に臆病になっている葉月は、憧れの上司・栞にひそかに思いを寄せていた。一方、凛としたたたずまいを見せている栞も、プライベートでは夫との関係に悩みを抱えている。ある大雨の晩、お互いの心の隙間を埋めるかのように身体を寄せ合った2人は、一線を越えてしまうが…

 

本作は、日活ロマンポルノ50周年を記念したプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された3作品のうちの第3弾。ロマンポルノ作品『宇能鴻一郎の濡れて打つ』で監督デビューし、平成「ガメラ」シリーズや『デスノート』などのヒット作品を生み出してきた金子修介監督が、原点に立ち返り、新たなロマンポルノ作品を手がけた。今泉力哉監督作『こっぴどい猫』などに出演した小宮一葉さんが、恋愛に臆病な主人公の葉月を、俳優のほかナレーターや写真家といても活躍する花澄さんが、憧れの上司である栞を演じた。

 

(C)2022 日活

 

映画『百合の雨音』は、関西では、10月21日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・九条の京都みなみ会館、10月22日(土)より神戸・元町の元町映画館で公開。

平成時代以降にヒット作を手掛けてきた映画監督が実はロマンポルノ作品でデビューしていた、というのは割と聞く話ではあるのですが、金子修介監督もそうだったんですね。とはいえ、『1999年の夏休み』という少女達に少年役を演じさせた愛憎劇を手掛けた監督でもあり、百合をテーマにした作品を手掛けたことに納得してしまう。本作においては、部下と上司という関係から”百合”の世界へと展開していく様子は、まさに美しい。とはいえ、上司の方にいたっては愛情が冷めているかのような夫が存在しつつも、一種の愛憎劇へと突き進んでしまう。まさに、金子修介監督の真骨頂でもある要素を例和の時代においても表現してくれたことに拍手を送りたい。多様性が叫ばれている現代だからこそ、ロマンポルノは必要であることを見事に表現している一作と云える。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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