余命宣告を受けた親友と旅する青春映画『プアン/友だちと呼ばせて』がいよいよ劇場公開!
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余命宣告を受けた男とその親友が思い出を辿る旅に出る姿を描く『プアン/友だちと呼ばせて』が8月5日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『プアン/友だちと呼ばせて』は、余命宣告を受けた男と親友の旅を描いた人間ドラマ。ニューヨークでバーを経営するタイ出身のボスは、バンコクで暮らす友人ウードから数年ぶりに電話を受ける。ウードは白血病で余命宣告を受けており、ボスに最後の願いを聞いて欲しいと話す。バンコクへ駆けつけたボスが頼まれたのは、ウードが元恋人達を訪ねる旅の運転手だった。カーステレオから流れる思い出の曲が、かつて2人が親友だった頃の記憶をよみがえらせていく。そして旅が終わりに近づいた時、ウードはボスにある秘密を打ち明ける。
本作は、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で注目を集めたタイのバズ・プーンピリヤが監督を務め、『恋する惑星』等の名匠ウォン・カーウァイがプロデュースを手がけた。2021年サンダンス映画祭のワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞を受賞している。
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映画『プアン/友だちと呼ばせて』は、8月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、8月5日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のイオンシネマ シアタス心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、8月12日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
近年注目の日本で公開されるタイ映画シーン。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』『ハッピー・オールド・イヤー』といった良質の作品が続いている中で、本作は、男同士の友情を描いた青春映画として秀逸な作品である。主人公は、かつての友人が白血病で余命宣告を受けている中で、元恋人達に別れの挨拶に付き合ってほしい、と依頼を応じざるをえない状況になってしまう……と聞くと、よくある『死ぬまでにしたい〇〇のこと』のような作品かと思っていたら……以外な方向に物語は進んでいく。もうこの世に未練はない、と至りストーリーはクライマックスを迎えるか、と思っていたら、別の視点で新たな物語が始まった。引き続き観ていくと、改めて、本作の主人公が誰であるか、と気づかされる。各々が抱いていた本当の想いが明らかになり、込み上がってくる熱いものがあった。最後まで観終えると、本作の原題や邦題に込められた意味にも気づき、素晴らしい作品だ、と拍手を送りたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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