プロのスケーターを目指す現在進行形の最新の青春像と、スケートボードとLAの最新ストリートカルチャーを堪能できる『ノースハリウッド』がいよいよ日本初公開!
(C)2021 NORTH HOLLYWOOD THE MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
L.A.の最新ストリートカルチャーを詰め込み、ノースハリウッドを舞台にプロスケーターを目指す青年の葛藤を描く『ノースハリウッド』が5月13日(金)よりU-NEXTで日本初公開&独占配信される。
映画『ノースハリウッド』…
カリフォルニア州ノースハリウッドに住むマイケルは、プロのスケートボーダーになることを夢見て高校を卒業した。2人のプロスケーターに注目されたマイケルは、所属していた水球チームを辞め、スケートだけに専念するが、友人のジェイやアドルフが自分ほどスケートに真剣に取り組んでいないのではないかと考えていた。マイケルは、徐々に2人との距離を置き、代わりにプロスケーターや想いを寄せていたレイチェルと過ごすようになる。その結果、ジェイやアドルフとの友情関係に亀裂が生じていくのであった。一方、父親のオリバーはプロスケーターを現実的な職業として捉えておらず、自分と同じ建設関係の仕事をするか、大学に行って安定した職業に就くことをマイケルに迫っていた。父親が望む未来を選ぶか、プロスケーターになるという夢を追うか。自分の将来や、友人、恋人との関係の葛藤に苦しむマイケルの出した答えは…
本作は、L.A.スケートシーンで最も注目を集めている新鋭スケーター集団「ブランド・ILLEGAL CIV」により製作された長編映画第1弾。世界的音楽プロデューサーであるファレル・ウィリアムスらをプロデューサーとして迎え、『mid90s ミッドナインティーズ』で共同プロデューサーとスケーターのキャスティングを担ったマイキー・アルフレッドが監督となり、ノースハリウッドを舞台にプロスケーターを目指す青年の葛藤を描く。主演は『mid90s ミッドナインティーズ』でフォース・グレードを演じた、ライダー・マクラフリン。共演に『ブックスマート』のニコ・ヒラガや『mid90s ミッドナインティーズ』の主演であるサニー・スリッチら。さらに『ハクソー・リッジ』のヴィンス・ヴォーンや『怪盗グルーの月泥棒 3D』のミランダ・コスグローヴら豪華出演者が青春ドラマに強烈な存在感を残す。
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映画『ノースハリウッド』は、5月13日(金)よりU-NEXTで日本初公開&独占配信を開始(独占配信期間:2022年5月13日(金)12:00~9月30日(金)23:59、販売価格:HD/900円(税抜)、視聴時間:48時間)。
『mid90s ミッドナインティーズ』で主人公のスティーヴィーが仲良くなったスケートボードのグループで、カメラ撮影の役割も担っていたフォース・グレードを演じたライダー・マクラフリンが主役の本作。『mid90s ミッドナインティーズ』では、監督のジョナ・ヒルを体現したような役だったが。本作では、『mid90s ミッドナインティーズ』の子達が青年期を迎えて立ちはだかる大人の壁を描いたように感じる作品となっている。
主人公のマイケルは、高校卒業後はプロスケーターになることに懸けている。友人達は大学進学か就職の道を選んでいた。父親からは理解を得られず、心の救いとなったのは思いを寄せていた彼女のレイチェル。たとえ孤独になろうとも夢に向かって充実した日々を過ごすことも可能だが、周囲からは次第に違和感を持たれ距離を置かれていく。モラトリアム真っ只中の中にいる青年でしかないマイケルは、不器用にしか生きられなかった。度重なるピンチの中で、寄り添いたい相手に対して素直に心を開いていく姿が唯一の救いであり、単純には憎めない奴であり、愛おしくすら感じてしまう。高校を卒業して直ぐには立派な大人にはなれないことを見せつけられた。されど、彼が意を決して不器用ながらも未来に向かって進んでいく姿には胸にグッとくるものがある。『mid90s ミッドナインティーズ』周辺の人物に関する作品はこれからも出てきそうな予感。L.Aのカルチャーシーンの変遷と共に楽しみにしておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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