女性ロックシンガーのパイオニア的存在であるスージー・クアトロに迫るドキュメンタリー『スージーQ』がいよいよ関西の劇場でも公開!
(C) The Acme Film Company Pty Ltd 2019
ロックは男のものと思われていた1960年代に、ガールズバンドを組み、ソロでも活躍したスージー・クアトロの音楽をたどる『スージーQ』が5月13日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『スージーQ』は、女性ロック歌手の草分け的存在として1970年代に一世を風びしたスージー・クアトロの真実に迫るドキュメンタリー。音楽一家に生まれ育ったスージーは、ロックは男のものと思われていた1960年代に姉妹でガールズバンドを結成し、1970年代にはソロ歌手として活躍。ジェンダー差別と闘いながら「ワイルド・ワン」「悪魔とドライブ」などのヒット曲を連発し、ロックミュージックにおける女性に対してのイメージを一変させた。歌手のみならず作詞・作曲家、ベーシスト、作家、俳優など様々な方面で活躍してきた彼女の軌跡をたどると共に、音楽一家の中で彼女だけが成功したことによる家族との軋轢や、兄弟姉妹間での競争などにも言及。活動を共にしたアリス・クーパーやスージーに影響を受けたジョーン・ジェットらのインタビューも交えながら、その功績と存在意義を深く掘り下げていく。
(C) The Acme Film Company Pty Ltd 2019
映画『スージーQ』は、関西では、5月13日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場で公開。
今もなお現役のアーティスト、スージー・クワトロ。間違いなくロックシーンにおける、シンガー、そしてプレイヤーとしての女性のアイデンティティを切り拓いた彼女の軌跡を辿るドキュメンタリー作品。
彼女のフォロワーとして、それぞれのシーンで活躍するブロンディのデビー・ハリーや、トーキング・ヘッズのティナ・ウェイマスをはじめ、錚々たるメンツへの影響、そして彼女達の口から語られるスージー・クワトロの偉大さ。中でも、ジョーン・ジェットのスージー愛が溢れ出る。激動の時代の中、戦い抜いてきたスージーが歩んだ当時の背景やプロモーション戦略など、関係各者から語られる裏側も見応え充分!リアル世代でない音楽ファンからすれば、日本でこんなCMあったんだ…と少し笑ってしまう場面も。ロックンロールを歌いながらも、ありきたりなフォーマットには決してハマらず、自身を貫いていくその信念とクレーバーさ。一つの生き方として、学ぶべきことがたくさんあった。そして、シンプルな楽曲の良さを本作ではもちろん、存分に楽しむことができる!
《スージー・クワトロ》を知るのには今からでも決して遅くはなさそうだ!
from関西キネマ倶楽部
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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