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1回終わった映画をもう1回やり直してみた…僕らは映画でエネルギーを送れたら…『ニワトリ☆フェニックス』舞台挨拶開催!

2022年4月16日

再会した幼なじみのふたりが、都市伝説の“火の鳥”を探しに出かける姿を描く『ニワトリ☆フェニックス』が4月15日(土)より全国の劇場で公開。4月16日(土)には、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田に井浦新さん、成田凌さん、ジョーブログさん、シャックさん、マグナム弾吉さん、佐藤太一郎さん、かなた狼監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『ニワトリ☆フェニックス』は、自堕落な共同生活を送る2人の男と彼らを取り巻く人びとを描いた、井浦新さんと成田凌さん共演、かなた狼監督による『ニワトリ★スター」の続編。コロナ禍による緊急事態宣言のただ中にあった2020年5月に「感謝」の気持ちを形にしたいと、井浦さん、成田さん、かなた監督それぞれのインスタグラムで配信したリモート作品「ありがとう」から着想を得た、男2人のつかの間の逃避行を描いたロードムービー。久しぶりに再会した雨屋草太と星野楽人は、いるはずもない火の鳥を探すために車で旅に出る。SM嬢の一味、農業ラッパー、自転車旅の青年、穏やかな僧侶、誰もいない映画館の館長と、2人が道中で出会うさまざまな人たち。そして、2人の物語と並行する、謎の花嫁、裏社会の追っ手、寂れた妖怪スナックの存在。自由気ままな旅を続ける中、草太と楽人の隠しごとが次第に明らかになっていく。草太役の井浦さん、楽人役の成田さん、紗羅マリーさん、津田寛治さん、阿部亮平さん、奥田瑛二さんら前作から続投のキャスト陣のほか、火野正平さんらが顔をそろえる。

 

今回、上映後に、井浦新さん、成田凌さん、ジョーブログさん、シャックさん、マグナム弾吉さん、佐藤太一郎さん、かなた狼監督が登壇。愛情が込められたツッコミある和やかな舞台挨拶となった。

 

撮影現場ではアドリブが多く、井浦さんは「特に、菊と政のスナックでは、僕ら二人はこれから何が行われるか全くわからない状態で撮影現場に行ってましたね」と回想。成田さんも「怖かったですね。未だにこの人達を見るとドキドキしますね」と告白。井浦さんは「目の前で起きていることが全部LIVE。初めて見た時のリアクションを撮られている。こ完璧に磨いてきた伝統芸能を突然披露されていく。お腹いっぱいになる」と圧倒された。対して、ジョーブログさんとのシーンについて「川辺で、実際に活動している旅を語ってくれて、本当に清々しい気持ちになって一瞬で直前の撮影を忘れて良かった」と一安心。ジョーブログさんは「自転車で旅をしている青年を役を演じさせてもらった。全部初めてで、映画の世界に行くことも旅みたいな感じだった。二人が優し過ぎて。台詞自体は短くて10行もない。噛むし覚えていないし。二人をハッと見たら、天使みたいな笑顔で待っててくれている。本当にありがとうございました」と感謝している。

 

妖怪スナックでのシーンについて、佐藤さんは「僕ら台本無いんですよ」と告白。シャックさんは、本作について「僕ら最初のナレーションのシーンを聞いて泣いちゃったんですよ。トータルで良い映画やったなぁ」としみじみしながら、自ら作り上げた歌について「監督から言われていたのは、浪曲っぽい感じ。あとは、毛を剃る、は絶対入れろ。練習しましたよね、我々」と振り返る。弾吉さんも「えぇ映画やったわぁ」と喜んでいたら、すかさず、かなた監督は「思い通りにいったんですが、編集でカットしました」とバッサリと告げた。佐藤さんはツッコミながら「序盤で僕らが歌っているシーンは練習したんですけど、その後の酔っぱらいのシーンは完全なアドリブなんですよ。ジョー君や新君が何言うか分からない。本当に訳分からんまま大暴れさせて頂いた」と話す。そして「沙羅マリーさんの『ありがとう』という曲が好き過ぎて、毎日聴いています」と推していく。

 

ここで、司会の方より「お客さんとして観るなら、どなたと見たいか」と聞かれ、井浦さんは「仲間が良いかな。家族も絶対に良いんだけども、冒険が入ってくると、仲間との方が、守らずに攻め続けられるな。相手は火の鳥、なかなか辿り着けませんからね」と本作に合わせて挙げた。成田さんは「久々に新さんと一緒に映画観に行きたいな」と希望すると、井浦さんが、前作『ニワトリ★スター』の撮影時、2人で10日間程度の共同生活をしている中で、シネ・リーブル梅田に来て1本の映画を観ていたことを打ち明ける。シャックさんは「吉本新喜劇の小籔座長と…」と告げると、慌てて「あ、すいません、佐藤太一郎さんと観たいです。撮影を一緒にした仲間なんで、話が出来ればいいですよね」と仲の良さを表現。ジョーブログさんは「友達を誘って、成田凌さんと井浦新さんと絡んだぞ」と自慢する勢い。かなた監督は「去年、親父が旅立ったんで。親父と観たいですね」としんみりに。

 

成田さんは、本作の撮影を振り返り「毎日何が起こるか分からないような旅だった」と正直に話しながら「初日を大阪の道草アパートで迎えたので、監督の『よーい、はい』を聞いた時は、蘇ってきたぁ、楽人生き返ったぁ」と込み上げてくる思いがあった。井浦さんは「撮影は初日から全てオールアップするまで全部が僕ら二人にとっては、また同じ狼組で同じキャスト・スタッフの皆と出会えて、新しい仲間達が組に入ってきて新しい出会いがあった。全てが僕らにとっては最高の夏休みだった。毎日、本当にどこに連れてかれるか分からなくて、現場に行っては事件が起きていて、出会っていく人達にかき乱されていった」と感慨深げ。撮影終了後、オフの日があり「監督とウチら二人と、撮影の地になった伊勢のスタッフの方と4人で物凄い綺麗な川に行った。ジョー君と会った川の上流に行って、半日4人で水に浸かって遊んで1日を過ごしている時間が不思議で、本編に写っていないが特別なごぼうびのような」と素敵な思いでになっている。

 

最後に、佐藤さんから「4年前の『ニワトリ★スター』は全然違っているテイストになっているので、観て頂けたらな。そのから長い長い旅が始まってて、『ニワトリ☆フェニックス』でまた仲間と旅が出来たのは本当に嬉しくて。ココから新しい旅がスタートを作って頂けたら」とメッセージ。そして、かなた監督は「1回終わった映画をもう1回やり直してみたんです。映画を皆で観るすら難しい時代になったり、それどころではない人も沢山いたり。人間としてのちょっとした楽しみが出来ることが平和なんだな、と考えると意味が変わってくる。僕らは映画でエネルギーを送れたらな」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『ニワトリ☆フェニックス』は、全国の劇場で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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