夜の街で生きる１組の男女とアートギャラリーオーナーが展開する恋模様を描く『一人にしないで』が第１７回大阪アジアン映画祭の台湾：電影ルネッサンス2022で海外初上映！
夜の街で生きる１組の男女とアートギャラリーオーナーが展開する恋模様を詩的な映像で綴っていく『一人にしないで』が第１７回大阪アジアン映画祭の台湾：電影ルネッサンス2022で日本初上映された。
映画『一人にしないで』…
画廊のオーナーを務めるナイウェン。スポンサーである財団理事長と不倫の関係にあるが、寂しさから他の男たちと刹那的な関係を結び続けている。ある日、理事長の子供を身ごもったことを知るが、そのことを告げる前に理事長は病に倒れてしまい、理事長の秘書からは子供を堕ろすように言われてしまう。一方、夜の街で売春の斡旋を生業にしているロンは、盛り場で時折顔を合わせるナイウェンに憧れていた。ロンの車でナイウェンを自宅まで送るうち、２人の距離は徐々に近づいていき、ある日ついに一夜を共にする。寂しさからの体の関係から、次第に心も結びついていくナイウェンとロンだが、２人の世界は相容れないものだった。さらにロンは、再開発地区の違法な立ち退き行為にも手を染めていき…
本作では、ナイウェン役にクリスティーナ・モク、ロン役に『ぼくらの後半戦（原題：下半場）』（２０１９）で金馬奨最優秀新人賞を獲得したフェンディ・ファン。娼婦のジンシャー役でウェン・チェンリンが２０２２年台湾金馬奨助演女優賞にノミネートされた。また、『ひとつの太陽』（２０１９）での金馬奨主演男優賞受賞も記憶に新しい監督兼俳優のチェン・イーウェンが、地上げを指示する議員役で出演している。
映画『一人にしないで』は、３月１９日（土）２１：１０より梅田ブルク７でも上映。
画廊を成功させ華やかな世界で生きていくためには、裏側では体を張っていたナイウェン。かたや、売春斡旋業のドライバーでありながら、憧れの存在であるナイウェンに近づいていくロン。普通なら結びつくことがない２人だが、次第に距離を近づいていき、一夜を共にすることにもなっていく。だが、２人の思いは相容れないものである。ナイウェンは、スポンサーである財団理事長と不倫の関係であり、身ごもってしまうが、理事長は病に倒れ会うことさえ許されない。寂しさを抑えるための相手でしかないロン。ならば、ロンはナイウェンの寂しさを分かった上で行動していくが、そんなに上手くいくはずはない。２人の関係について共感を覚えるか、はいずれにしても、刹那的な感情を抱いてしまわざるを得なかった。
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