レディー・ガガ主演×リドリー・スコット監督によるグッチ一族の崩壊描く『ハウス・オブ・グッチ』がいよいよ劇場公開!
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“GUCCI”の創業者一族の確執や3代目社長の殺人事件を中心に華麗なる一族の光と闇を描く『ハウス・オブ・グッチ』が1月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ハウス・オブ・グッチ』は、ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマ。サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説「ハウス・オブ・グッチ」を原作に、グッチ一族の確執と3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描き出す。1995年3月27日、GUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオが、ミラノの街で銃弾に倒れた。犯人の特定が難航する中、犯行を指示した驚きの黒幕が明かされる。
本作は、巨匠リドリー・スコット監督が手掛け、マウリツィオの妻で、グッチ家の崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニを『アリー スター誕生』のレディー・ガガ、夫マウリツィオ・グッチを『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバーが演じ、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトらオスカー俳優達が共演。
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映画『ハウス・オブ・グッチ』は、1月14日(金)より全国の劇場で公開。
『最後の決闘裁判』に続き、リドリー・スコット監督が史実上の出来事に大きくメスをいれる!
豪華絢爛な衣装から、1960〜80年代を代表する音楽の数々は作品に彩をもたらし、ファッション業界の華やかさを演出する。一方で、ドラマパートでは煌びやかな表の世界からは想像できない裏の世界を包み隠すことなく描く。事実だけを見ると気分が重くなってしまうような話だが、序盤のロマンスコメディ調の掴みのおかげもあり、あっさりした気持ちで鑑賞できたのが良かった。社会をリアルに描きながらもエンターテインメントとして成立しており、さしずめ海外版の池井戸潤作品といった雰囲気も持ち合わせている。予め結果がわかっていたとしても、豪華俳優陣によるセリフの応酬や、人が堕ちていく様は食い入るように観てしまう魅力があった。20代〜50代の女性が用いた着こなしや所作を完全に演じ分けたレディー・ガガ、パオロの準備に毎日6時間をかけたという驚異的な変貌を見せたジャレッド・レト…取り上げ出すとキリがないほど各俳優陣の魅力がたっぷりと詰め込まれた映画であることがわかる。パトリツィアの運命が大きく切り替わる節目でマウリツィオの服の色が緑になっていたのも、なんとも悲しい皮肉であった。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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