ドニー・イェン×ニコラス・ツェーW主演作!正義に燃える警官と復讐鬼と化した元警官の死闘を描く『レイジング・ファイア』がいよいよ劇場公開!
(C)Emperor Film Production Company Limited Tencent Pictures Culture Media Company Limited Super Bullet Pictures Limited ALL RIGHTS RESERVED
正義感あふれる実直な警察官と、警察組織への復讐を誓った狂気の殺戮者の攻防を、迫力あるアクションシーンと共に描く『レイジング・ファイア』が12月24日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『レイジング・ファイア』は、正義に燃える警官と復讐鬼と化した元警官の死闘を描く。正義感あふれる警察官チョンは、麻薬組織の壊滅作戦中に謎の仮面をかぶった集団に襲撃され、仲間を殺されてしまう。やがてチョンは、事件の黒幕が3年前に警察組織にはめられ投獄された元同僚ンゴウであることを知る。チョンは自身にとって弟子のような存在だったンゴウと、激しい攻防を繰り広げるが……。
本作は、『イップマン』シリーズのドニー・イェンと『孫文の義士団』のニコラス・ツェーがダブル主演を務めたポリスアクション。警察官チョンをドニー、復讐に燃える狂気の男ンゴウをニコラスが演じる。2020年に急逝した香港アクション映画界の巨匠ベニー・チャン監督の遺作となった。なお、『るろうに剣心』シリーズの谷垣健治さんがスタントコーディネーターを務めている。
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映画『レイジング・ファイア』は、12月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮の神戸国際松竹などで公開。
正直で誠実で不器用な人物、最早テンプレート化しつつある役回りが多いドニー・イェンだが、かつてのジャッキー・チェンが演じていたように、人物像が役者本人のイメージと重なり、さらに親しみが沸いてくる。本作でも実直で仲間想い、そして、職務に忠実な警察官チョンを演じていた。ある事件に関わった際に彼の真面目さから同僚たちの恨みを買ってしまう、という香港映画ではおなじみのジャンルであり、愛憎入り乱れた復讐劇である。怒りの炎に燃える男たちの姿の如く、中国語の原題は「怒火」。普通に怒る”Angry”のレベルではない、「めちゃくちゃ怒り狂っている」という意味を表す”rage”を用いて、あえてカタカナで邦題を命名した方は良い仕事をしている。
過去の遣り切れない事件に決着をつけなければいけない、という辛く悲しい展開があるストーリーだが、アクションの爽快感が圧倒的過ぎて全てを上回っていく。特に、横方向でのムーブのスピード感が過去作品以上の切れ味で痛快。真横に蹴り飛ばされて飛んでいく距離や、突進する車に向けれらたカメラワーク等、視線ではなく首から画面の動きを追わないといけない豪快さがある。カーチェイスや銃撃戦、屋根から地下道までを駆け抜ける立体的な追走劇など、香港の街中を巻き込んでおり、歴代の香港映画でも類を見ない大スケールだ。
本作は、伝統の香港カンフーを谷垣健治さんが現代のノウハウで磨き上げた、懐かしくて新しい絶品のアクション大作だと絶賛したい。まさに、今年の締めくくりに選んでも、新年の映画初めに観にいっても、どちらでも最高におすすめの作品だ。なお、愛妻家の役もよく似あうドニー・イェンだが、今作も妻との素敵な夫婦生活シーンから始まるので、ファンの方々は悶絶する心の準備もしておこう。
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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