隣人同士の対立がマスコミ巻き込む事件に…!『ミセス・ノイズィ』がいよいよ劇場公開!
(C)「ミセス・ノイズィ」製作委員会
ほんの些細な隣人トラブルが大きな事件へと発展してしまう様を、現代の社会事情を反映させながら描き出す『ミセス・ノイズィ』が、12月4日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ミセス・ノイズィ』は、隣人同士の些細な対立が大事件へと発展していく様子を描いたサスペンスドラマ。小説家で母親でもある吉岡真紀は、スランプに悩まされていた。ある日、突如として隣の住人・若田美和子による嫌がらせが始まる。それは日を追うごとに激しさを増し、心の平穏を奪われた真紀は家族との関係もギクシャクしていく。真紀は美和子を小説のネタにすることで反撃に出るが、その行動は予想外の事態を巻き起こし、2人の争いはマスコミやネット社会を巻き込む大騒動へと発展していく。
本作では、主人公の小説家・真紀を『共喰い』の篠原ゆき子さん、隣人の美和子を『どうしようもない恋の唄』の大高洋子さん、真紀の娘を『駅までの道をおしえて』の新津ちせさんがそれぞれ演じる。『フィガロの告白』の天野千尋さんが監督・脚本を手がけ、近年、日本でも報じられることが多くなった“ご近所トラブル“を主題にした。なお、2019年の第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門出品作品である。
(C)「ミセス・ノイズィ」製作委員会
映画『ミセス・ノイズィ』は、12月4日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSをはじめ全国の劇場で公開。
物事における二面性の重要度を語るだけではなく、普段我々の目の前に転がっている情報の信憑性を改めて考えさせられる物語。テーマだけを見ると、二番煎じのようではあるが、本作の卓越したストーリーテリングを目の当たりにすると、なんとも新鮮な作品として感じ取れる。コメディとシリアスのバランスも非常に良く、映画ならではの多視点によるストーリー分けも素晴らしい。
現代特有の、SNSを通した拡散やメディアの偏向報道が組み合わさった風刺が効いているが、本作の揉め事の発端は”近所付き合い”であることに気づく。メディアや場所の大小は関係なく、誰であっても、いつの時代、どこの場面でも、相手側の目線に立つということを最も大切にすべきである。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!