“世界で一番貧しい大統領”ホセ・ムヒカを日本人監督が追ったドキュメンタリー『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』がいよいよ劇場公開!
(C)2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会
ウルグアイの40代大統領ホセ・ムヒカを追ったドキュメンタリー『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』が、10月2日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は、質素な暮らしぶりで「世界で最も貧しい大統領」とも言われた第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカと日本の知られざる関係を描いたドキュメンタリー。2012年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連会議で、先進国の大量消費社会を優しい口調ながら痛烈に批判したムヒカ大統領。その感動的なスピーチ映像は世界中に広まり、日本でも大きな話題を呼んだ。当時ディレクターを務めていたテレビ番組でムヒカ大統領を取材した田部井一真監督は、ムヒカ大統領が日本の歴史や文化にとても詳しく、尊敬していることに驚かされる。その後も田部井監督は大統領退任後のムヒカに取材を重ね、多くの日本人に彼の言葉を聞いて欲しいと願うように。ムヒカも訪日を熱望し、2016年に初来日を果たす。
本作では、ムヒカの言葉に感銘を受けた田部井一真さんが監督を務めた。また、安藤サクラさんがナレーションを担当した。
(C)2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は、10月2日(金)より大阪・梅田の梅田ブルク7と心斎橋のシネマート心斎橋、10月9日(金)より神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。また、京都・烏丸の京都シネマでも順次公開。
今春には、エミール・クストリッツァ監督が「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感し追いかけたドキュメンタリー映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』が公開された。今回は、テレビ番組のディレクターである日本人の田部井一真さんが追いかけたドキュメンタリーである。実は、ムヒカ氏は、日本人から多大な影響を受けていた。
ウルグアイの首都であるモンテビデオの郊外に生まれたムヒカ氏は、幼い頃に父親を亡くし母親と貧しくも慎ましく暮らしていたが、日本人の移民から人生における大切なことを学んでいく。共に花を育てながら、日本人がもつ礼儀、規律に則り、集団意識も培う。ムヒカ氏は、10代の頃から政治活動を始め、チェ・ゲバラの演説に感銘を受け、都市型ゲリラ活動に従事し、何度も逮捕、収監され脱獄に成功したこともあった。軍事政権が倒れ、刑務所生活から解放された後は、下院議員に出馬し当選した後には着々と国のトップに向かっていく。ムヒカ氏が信念を以てウルグアイを良くしようとする姿が多くの国民に伝わっていく。
大統領退任後、ムヒカ氏は念願だった日本の地に足をつける。日本の歴史的な場所に加え、現代の日本における多様なエリアを訪れていく。そして、日本の若者にメッセージを伝える。このような出来事があったことを本作によって知った。その場にいたかったと感じながら、本作が今ようやく公開されることを大いに喜びたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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