“生ける伝説”ピエール・カルダンに迫るファッションドキュメンタリー『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』がいよいよ劇場公開!
(C)House of Cardin – The Ebersole Hugues Company
クチュールからプレタポルテに業界で初の本格参入を果たし、先鋭的ルックで若者から支持を受けたファッションデザイナー、ピエール・カルダンの97年間に密着したドキュメンタリー『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』が、10月2日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』は、モードを民主化した天才ファッションデザイナー、ピエール・カルダンの波乱万丈な人生に迫ったドキュメンタリー。業界で初めて大衆向けプレタポルテに本格参入し、未来的なコスモコール・ルックで若者たちを熱狂させた革命児ピエール・カルダン。ファシズムが台頭する祖国イタリアからフランスへの脱出、先鋭的すぎるためにファッション界から敬遠された苦悩と反撃、女優ジャンヌ・モローとの運命的な恋、劇場運営や高級レストラン「マキシム・ド・パリ」の買収など、波乱に満ちた97年間の記憶を、今なお現役で活躍するカルダン本人が語る。さらにジャン=ポール・ゴルチエ、シャロン・ストーン、森英恵ら豪華ゲストたちの証言や秘蔵映像を通し、カルダンの輝かしい軌跡とチャーミングな素顔を浮かび上がらせていく。
(C)House of Cardin – The Ebersole Hugues Company
映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』は、10月2日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田、なんばのなんばパークスシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、10月9日(金)より、京都・烏丸の京都シネマで公開。
ピエール・カルダンは、天才ファッションデザイナーであり、ファッションだけに留まらないイノベイターであり、アジエイターである。もし彼がいなかったら、現在あるカウンターカルチャーも存在しなかったかもしれない。
1922年、イタリアのヴェニス近郊に生まれたピエール・カルダン。当時は、ファシズムが台頭しており、フランスへと移り住む。大人になり、デザイナーのアトリエに入り働き出すと、徐々に才能が開花していく。1953年にはオートクチュール・コレクションを初めて発表し、ジャーナリストからも認められる。以降、モダンをキーワードにして、ファッションだけでなく多様なカルチャーに対してデザインを施していく。決して、女性向けファッションだけに限っていない。男性向けもあるし、大衆向けの既製服を売り出し、ファッションを民主的なものとして普及させた。ヨーロッパだけのものにしていない。中国や、当時のソ連でも初めてのファッションショーを行い、アーティスティックでありながら格好良いスタイルを更新していく。
現在98歳でありながら、引退せず現役のデザイナーとして活躍し続けるピエール・カルダン。あくまで未来を視野に入れて”モダン”をデザインしていく。激動の時代を駆け抜けてきたからこそ、今後もこの世にいる限り最先端を突き進んでいくのでしょう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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