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知的障害者によるバスケチームの快進撃を描く『だれもが愛しいチャンピオン』がいよいよ劇場公開!

2019年12月25日

(C)Rey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefonica Audiovisual Digital SLU, RTVE

 

ハンディキャップを持ちながらバスケットボールに情熱を燃やす障がい者のチームと、彼らを指導することになったワケありコーチの交流を爽やかに描き出す『だれもが愛しいチャンピオン』が、12月27日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『だれもが愛しいチャンピオン』は、ハンディキャップを持つ選手たちによるバスケットボールチームと人生迷走中なコーチの出会いと絆を描いたドラマ。バスケットボールのプロリーグでコーチを務めるマルコは、短気な性格が災いして問題を起こし、チームを解雇されてしまう。知的障害者のバスケットボールチーム「アミーゴス」を指導することになった彼は、選手たちの自由すぎる言動に困惑しながらも、彼らの純粋さや情熱、豊かなユーモアに触れて一念発起。全国大会でまさかの快進撃を見せる。

 

本作は、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞で作品賞など3冠に輝いている。「アミーゴス」のメンバーには、実際に障害を持つ600人の中からオーディションで選ばれた10人の俳優を起用。コーチのマルコは『マーシュランド』のハビエル・グティエレスが演じた。監督・脚本は『モルタデロとフィレモン』のハビエル・フェセルが務めている。

 

(C)Rey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefonica Audiovisual Digital SLU, RTVE

 

映画『だれもが愛しいチャンピオン』は、12月27日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。また、2020年1月4日(土)より京都・烏丸の京都シネマでも公開。

本作には数多くのキャラクターが登場し、チームメンバー1人1人が魅力いっぱいに描かれており、気づけば全員好きになってしまう。各々の魅力を感じると同時に、人として生きていく上での重要な考えも作品を通して教えてくれる。相手の表面だけを捉えて「この人の言動が嫌いだから関わりたくない」と、遠ざけることは簡単だ。しかし、深く関わってみないと相手の言葉や行動の中にある本質には気づくことができない。障害の有無に関係なく言えることだ。

 

主人公のマルコは「障害者にバスケなんてできるはずがない」と思い込み、最初は渋々コーチをやり始めていく。しかし、彼自身が”背が低くて、バスケのことになると気性が荒くなる”という身体的な劣等感や内面的な問題を抱えている。それでも、チームのメンバー達は誰もコーチになってくれたマルコに対して不信感や不安を抱かなかった。イメージだけで決めつけず、コーチが来てくれて嬉しいと捉えられるような態度で接していく。前述した「障害者にはバスケなんてできない」と先入観で決めつけていたマルコとはあまりにも対照的で、深く印象に残る。

 

「どうせ」という言葉のない世界を作り、相手を知ること、知ろうとすることが人間関係においてなによりも大切なことだ、と本作を通じて改めて心に刻み込まれた。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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