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全員“除雪”、リーアム・ニーソン主演の復讐劇『スノー・ロワイヤル』がいよいよ劇場公開!

2019年6月5日

(C)2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.

 

真面目な除雪作業員が、息子を殺され復讐を誓い、警察とマフィアを巻き込む騒動に発展する様を描く『スノー・ロワイヤル』が、6月7日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『スノー・ロワイヤル』は、息子を殺され復讐を誓う父親が犯罪組織の抗争に巻き込まれていく姿を描いた。雪深い静かな田舎町キーホー。この町で除雪作業員をしているネルズ・コックスマンは模範市民賞を受賞するほど真面目に穏やかな日々を送っていた。しかし、ネルズの1人息子が麻薬の過剰摂取に偽装され、殺されてしまったことから事態は一変する。地元の麻薬王バイキングの組織に息子が殺されたことに気づいたネルズは、素手や銃、さらには除雪車で、組織の人間を1人また1人と殺していく。しかし、ネルズの復讐劇を敵対する麻薬組織によるものと勘違いしたバイキングは敵対組織を襲撃。相手もその報復に乗り出し、ネルズの復讐劇は2つのマフィア、さらに警察をも巻き込んだ戦いへと突入する。

 

本作はノルウェー製クライムドラマ「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」を、リーアム・ニーソン主演でリメイク。ローラ・ダーン、トム・ベイトマン、エミー・ロッサムらが共演する。オリジナル作品を手がけたハンス・ペテル・モランド監督が、再びメガホンをとった。

 

(C)2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画『スノー・ロワイヤル』は、6月7日(金)より全国ロードショー。

毎日雪深い道を粛々と除雪する1人の男性。真面目な男性が、『市民栄誉賞を取った数日後に除雪機で次々と人を殺していく』という前評判だけでも、十分に興味を抱く。さらにリーアム・ニーソンが演じるとなれば観ない理由はもはや無いと言っても過言ではない。

 

「私はただ除雪をしているだけです。」と授賞式でのスピーチで、少しのジョークも交えずに言うネルズは後に自身が起こす出来事を、この時は知るよしもなかった。

 

省くところは省き、見せたいシーンはしっかりと見せる。リーアム・ニーソンだからこその展開のスタイリッシュさが板についている。寡黙な男と見せかけて、大胆で圧倒されっぱなしの2時間。「俺のやることを黙って見てろ。」そう言われているような気がした。

 

除雪機で追いかけられることの怖さ、あなたは篤と堪能することになるだろう。リーアム、そこまでするのか…!

from君山

 

白銀の世界には溶け込めるはずもない真紅の血が、観客である我々に、彼の怒りをこれでもかと言わんばかりに突きつけてくる。殺された者の怒りではない、殺した者の怒りだ。息子を殺され復讐に躍起になるネルズの姿が残り続ける。

 

リーアム・ニーソン演じるこのネルズこそが本作の主人公だが、リーアム自身の迫力もあり『なめてた男が実は元凄腕の…』という定番のジャンルを予想させてしまう…が訂正したい。ネルズは元凄腕の殺し屋でもなければ、元最強軍人でもない、模範市民賞を獲得する善良な現役除雪作業員だ。殺しの仕方は小説で学び、敵を力いっぱいに殴っては息が切れる。人間らしさが何ともたまらない。ネルズの復讐劇はやがて勘違いに勘違いを呼び、マフィア同士の抗争までもが始まる。復讐に駆られる善良な市民のネルズ、犯人を捕まえたい警察、お互いを敵だと認識するマフィアとマフィア、白銀の世界キーホーでまさに『スノーロワイヤル』の決戦の火蓋が切られた…!

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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