元ミュージシャンのシングルファーザーが娘とそれぞれの人生へ踏み出す姿をハートフルに描く『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』がいよいよ劇場公開!
(C)2018 Hearts Beat Loud LLC
ひょんなことからレコーディングした一曲が、元ミュージシャンの父とその娘の人生に大きな影響を与えるようになる様を描き出す『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』が、6月7日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』は、ニューヨーク、ブルックリンの街並みを背景に、元バンドマンの父と医大を目指す娘がそれぞれの人生へ踏み出そうとする姿を描き、サンダンス映画祭やサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で話題を集めたヒューマンドラマ。ブルックリンの海辺の街レッドフックでレコード店を営む元ミュージシャンのフランクは、17年間続けてきた店を閉めることに。フランクが男手ひとつで育ててきた娘サムは、ロサンゼルスにある医大への進学が決まっていた。ある夜、フランクは勉強中のサムの邪魔をして一緒に曲をレコーディングする。その曲をSpotifyにアップロードすると瞬く間に拡散され、多くの反響を得る。予想外の出来事に舞い上がるフランクだったが、サムには恋愛や進学など向き合うべき人生の課題が山積みで……
本作では、父フランクを『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』のニック・オファーマン、娘サムを『さよなら、僕のマンハッタン』のカーシー・クレモンズが演じる。『ヘレディタリー 継承』のトニ・コレットやニック・オファーマン、サッシャ・レインらが共演。監督を務めたのは『The Hero』のブレット・ヘイリー。
(C)2018 Hearts Beat Loud LLC
映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』は、6月7日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、6月8日(土)より、京都・烏丸の京都シネマをはじめ、全国の劇場で公開。
他人からは絶賛されている自身の才能と、本来の自分が希望している進路を天秤にかける…簡単には判断できない将来をどのように思い描けばよいか。青春時代から大人の階段を上るためには切っても切れない人生の課題である。しかし、子供だけでなく、大人になってからも人生の選択は、いくつも待ち構えているから、誰しもが思い悩んでいく…
何かを辞めることは次の新しい始まりを意味する。本作の原題は『 Hearts Beat Loud』だが、「たびだちのうた」と副題を付けることで、映画のテーマをさらに具体的にした。旅立ちの前には、何かを捨てて身を軽くした上で次の目的地に向かう必要がある。心身共に軽くしていく過程が本作には描かれており、愛おしい父と娘の関係には胸を掴まれる表現がいくつもあった。人生において経験する出来事には無駄なことはない、次に向かって心を大きく高鳴らせて旅立っていこう!と思わせてくれる一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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