新選組に翻弄される男女達を描く『輪違屋糸里 京女たちの幕末』がいよいよ関西の劇場で公開!
(C)2018銀幕維新の会/「輪違屋糸里」製作委員会
16歳で芸奴となり、新選組と関わる人生を経ることで、太夫として成長を遂げていった輪違屋糸里の半生を描く『輪違屋糸里 京女たちの幕末』が、1月11日(金)より関西の劇場で公開される。
映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』は、浅田次郎さんの『壬生義士伝』に続く新選組物時代小説を映画化。幕末・京都の花街で島原輪違屋に身を置く天神糸里は新選組の土方歳三に恋心を抱いていた。糸里と仲の良い桔梗屋の芸妓・吉栄は芹沢鴨の腹心である平山五郎と恋仲。初期の新選組では近藤勇と芹澤鴨の2人の局長が存在し、それぞれの派閥が対立。それは農民の家に生まれた近藤と武士出身の芹澤という決して超えることはできない壁でもあった。やがて芹澤鴨の暗殺計画が持ち上がり、男たちが抗争を繰り広げる中、糸里ら女たちも男たちに翻弄されていく…
本作では、『ソロモンの偽証』の藤野涼子さんが糸里役を演じるほか、土方役を溝端淳平さん、吉栄役を松井玲奈さん、平山役を佐藤隆太さん、芹澤役を塚本高史さんがそれぞれ演じた。監督はドラマシリーズ「鬼平犯科帳」などで知られる加島幹也さんが務める。
映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』は、1月11日(金)より、大阪・なんばのなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。
いつの時代も男が活躍する中では女が大きな意味を持ち、そして、強かった…
壬生浪士が新選組へと変遷していく中で、近藤勇と芹沢鴨が対立していた。その後、誰が新選組を率いていくかは言うに及ばず。激動の時代を男が活躍していく中で、その裏には京女達が支えていた。愛する男を守るなら自らの身を挺する。その姿は凛として輝きを放っており、同時に、艶やかな魅力を放つ。まさに、女性の視点を以て、壬生浪士~新選組の姿を捉えている。
また、江戸の世で遊郭に入らざるを得ない所以、そこで成り上がっていく過程、最上位である太夫になるということはどういうことか、も踏まえた内容になっている。江戸時代に遊女として生きていく意味を伝えており、激動の時代を生きた女性を毅然と描いた一作となった。
- キネ坊主
- 映画ライター
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