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時代の波に翻弄される浪人と彼に関わる人々を描いた時代劇『斬、』がいよいよ関西の劇場で公開!

2018年11月30日

(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

 

開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期を舞台に、時代の波に翻弄されるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る『斬、』が、関西の劇場でも12月1日(土)より公開される。

 

映画『斬、』は、塚本晋也監督が出演・脚本・撮影・編集・製作を務めた、初の時代劇。250年にわたって続いてきた平和が、開国か否かで大きく揺れ動いた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄される浪人の男と周囲の人々の姿を通し、生と死の問題に迫る…

 

本作では、文武両道で才気あふれる主人公の浪人を池松壮亮さん、隣人である農家の娘を蒼井優さんが演じ、「野火」の中村達也さん、オーディションで抜擢された新人の前田隆成らさんが共演。『沈黙 サイレンス』など俳優としても活躍する塚本監督自身も出演する。

 

映画『斬、』は、12月1日(土)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、布施の布施ラインシネマ、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、豊岡の豊岡劇場でも公開。

本作では、俳優達が皆イキイキとした演技をしていると感じた。塚本監督が自ら出演しながら、俳優達にどのような演出を施したら、このような演技が出来るか気になってしまう。さらには、イキイキしているだけだと、何故このようなカッコいい剣さばきが出来るのだろうか。これまで日本映画で作られてきた時代劇とは何か異なる性質を持っていると感じた。だからこそ、観る者を決して離さない映画として完成した作品である。

塚本監督作品ならではの音の使い方が至る所でなされているが、まさに時代劇にあった仕上がりとなった。なおさら緊張感が続くシーンが観客の感情を昂らせていく。不思議な魅力をもった時代が塚本監督から世に放たれた。一本の刀が放つ途轍もない力を大いに堪能してほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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