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自分の中の一番悪い部分を詰め込んだ…『枝葉のこと』二ノ宮隆太郎監督を迎え舞台挨拶開催!

2018年6月9日

何事にも無気力で誰にも心を開かない主人公を通して、現代の家族像と郊外に生きる若者の日常を描いた『枝葉のこと』が関西の劇場で上映中。大阪・十三の第七藝術劇場では、6月9日(土)に二ノ宮隆太郎監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『枝葉のこと』は、新鋭・二ノ宮隆太郎が監督・脚本・主演を務め、現代の家族像と郊外に生きる若者の日常を、自身の体験をもとにつづった私小説的作品。 横浜の自動車整備工場で働く無気力な男・隆太郎。関わること全てに諦念を抱き、誰にも心の内を語らない彼は、周囲から変わり者扱いされていた。そんな隆太郎のもとに、幼なじみの裕佑から電話が入る。肝臓がんで余命数日の裕佑の母・龍子が、隆太郎に会いたがっているのだという。6歳で母親を亡くした隆太郎は、幼少期に龍子に世話になっていた。7年前に龍子の病気を知って以来一度も会いに行っていなかった隆太郎は、ついに彼女のもとを訪れることを決心する…

 

上映後に二ノ宮隆太郎監督が登壇。穏やかな雰囲気の中で挨拶するが、作中での印象とは違って見え「自分の中の一番悪い部分を詰め込んだ」とそのギャップを説明する。

 

本作は実際の出来事を基にして制作された。二ノ宮監督がお世話になったおばちゃんがおり「僕が映画を作っていることを知っていて『映画ってどれくらいかかるの?』と聞かれた。『ピンキリだよ』と返事すると『数十万円を足しにして』と言われ…その数日後に亡くなった」と明かす。それ以来、そのお金で何を作ろうかと悩み、三年後におばちゃんの映画を作ろうと決意する。キャスティングについては「自分の周りのすぐ近くにいる人が思い浮かんだ。6日間で撮影したが、自主制作なので演出する時間がなく、自信を持てる方に依頼した」と告白。演出についても「まずは自由に演技してもらう。意図と違った場合、考えてもらい、もう1回演じて頂いた」と解説。二ノ宮監督の父親も出演しているが「撮影時は監督として何が出来るか考えている。恥ずかしさは無く、どうやったら良い映画が出来るかを考えて、役者としても演じていた」と振り返る。

 

二ノ宮監督は、映画におけるリアルについて「映画的にしたくない。ドキュメンタリーとも違う。現実的要素と映画的要素のバランスを考え、脚本での重要な要素は外さず、絶対存在しない奴は登場させない」と考察。脚本を書き終えた時に自分の映画になったと感じており「全てイメージし、その通りにならなくともイメージ以下にはなったことはない。脚本がしっかり書けていないと伝わらない」と考える。今後、8月に新作を撮る予定があり「夏に若い女の子がこれから生きてくうえで何を考えながら過ごしていくのか」という今までやったことがない内容に果敢に挑戦していく。

 

映画『枝葉のこと』は、大阪・十三の第七藝術劇場と神戸・新開地の神戸アートビレッジセンターで上映中。また、7月28日(土)からは京都・出町柳の出町座でも公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆

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