第12回大阪アジアン映画祭観客賞受賞!まもなく30歳を迎える2人の女性を描く『29歳問題』がいよいよ関西の劇場で公開!
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まもなく30歳を迎える対照的な2人の女性の日常が描かれた、第12回大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞した『29歳問題』が関西の劇場で5月26日(土)より公開される。
本作は、香港舞台演劇界の第一人者キーレン・パンが初メガホンをとり、自身が12年間演じ続けた1人芝居の舞台劇を映画化。主人公ヨックワンを『西遊記~はじまりのはじまり~』のクリッシー・チャウ、パリ旅行中の女性ティンロを歌手としても活躍するジョイス・チェンが演じ、ベビージョン・チョイ、ベン・ヨンらが脇を固めた。劇中ではレスリー・チャン、レオン・ライ、BEYONDらの音楽が挿入歌として使用されている。
映画『29歳問題』は、30歳を目前にした2人の対照的な女性を主人公に描き、香港で大ヒットを記録した人間ドラマ。香港の化粧品会社で働くヨックワンには長年付き合っている彼氏もおり公私ともに充実した日々を送っていたが、30歳の誕生日を1カ月後に控える中、仕事のプレッシャーや彼氏とのすれ違いが重くのしかかってくる。さらに、借りていたマンションの部屋からも一方的に追い出されてしまい、パリ旅行中の女性ティンロの部屋を仮住まいとして借りることに。部屋で見つけたティンロの日記を読んでみると、彼女はヨックワンと同じ年で誕生日も同じだった。日記を読み進めたヨックワンは、楽天的なティンロの気ままで幸せそうな日常に惹かれていく…
映画『29歳問題』は、5月26日(土)から大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、6月9日(土)から京都・烏丸の京都シネマ、神戸・元町の元町映画館で近日公開予定。
29歳にして部長に昇進、順風満帆な人生を送っているように見える女性に対して、どこまで共感できるかは観客次第。とはいえ、何もかも完ぺきではないのが人間であり、どこか歯車を掛け違うと一気に歪みは大きくなっていく。その際に人間の本質が見えてくるだろうか。
29歳の自分を振り返ってみれば、とある人からの一言をきっかけに将来を暗中模索し行き当たりばったりだった。今は充実した日々を送れているので、そんなに壁や問題だと思わなくてもよかったかもしれない。本作ではヨックワンやティンロがふとしたきっかけや重要なターニングポイントにより自分の人生を見つめ直し悔いのない生き方を実践しようとする。本作を手掛けたキーレン・パン監督は、自身が30歳の時に本作の基になった一人芝居を発表した。自身の半生とどれほど共鳴し出来上がっていったのか聞いてみたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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