巨匠フェデリコ・フェリーニに魅せられて旅に出た少女を描くロマンティックファンタジー『フェリーニに恋して』がいよいよ関西の劇場で公開!
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イタリアを代表する映画監督フェデリコ・フェリーニの映画に魅せられ、無垢な少女が旅に出る様子を描いたロマンティックファンタジー『フェリーニに恋して』が関西の劇場で5月26日(土)より公開される。
本作で、主人公を演じたのは、『ブラック・スワン』『ペット 檻の中の乙女』のクセニア・ソロ。『甘い生活』『8 1/2』といったフェリーニのさまざまな映画にオマージュが捧げられている。
映画『フェリーニに恋して』は、イタリアを代表する映画監督フェデリコ・フェリーニの作品に魅了された少女が、憧れのフェリーニを探してイタリアを旅することで成長していくさまを、フェリーニ作品へのオマージュや、ローマ、ベネチアなどイタリアの美しい都市の風景とともにファンタジックに描いたドラマ。男の子とキスをしたこともなく、働いたことも友人をもったこともない20歳のルーシーは、唯一の理解者である母のクレアに守られ、世間を知らずに育ってきた。ある時、母が末期ガンに侵されていることを知り、自立を決意したルーシーだったが、なかなかうまくはいかない。そんな折、きらびやかで怪しげな劇場でフェリーニの映画を見たルーシーは、すっかりその世界に心を奪われ、いてもたってもいられずフェリーニを探してイタリアへと旅立つ…
映画『フェリーニに恋して』は、5月26日(土)から大阪・十三の第七藝術劇場で公開。また、神戸・元町の元町映画館でも近日公開予定。
本作の原題は『 In Search of Fellini』、フェリーニを探して、といっていいだろうか。その方が映画の内容に即している。だが、本作は『フェリーニに恋して』だ。今作を鑑賞してみれば、フェリーニ(が愛し過ごしたイタリアという国)に恋して、ということだと感じた。数々のフェリーニが作った作品へのオマージュを映しながら、本作自体がフェリーニのオマージュにもなっている。フェリーニ通が観てもおもしろいし、フェリーニを観てこなかった人が観ても、フェリーニの作品に魅力を感じ、本作の主人公のようにすぐにフェリーニの作品を観倒してしまうだろうか。フェリーニを通して少女の成長を捉えた本作は、新たな青春映画の名作になっていってほしい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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