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近田春夫原案×手塚眞監督によるロック・ミュージカルがよみがえる!『星くず兄弟の新たな伝説』いよいよ関西の劇場で公開!

2018年1月26日

(C)2016「星くず兄弟プロジェクト」

 

1985年に公開された手塚眞監督による伝説のカルト映画『星くず兄弟の伝説』が30余年の歳月を経て、続編となる『星くず兄弟の新たな伝説』が1月27日(土)より関西の劇場で公開。今回、大阪での公開タイミングに手塚眞監督にインタビューを行った。

 

映画『星くず兄弟の新たな伝説』は、原案・近田春夫、監督・手塚眞によるロックミュージカル映画「星くず兄弟の伝説」から30年以上の時を経て製作されたシリーズ第2弾。かつて「スターダスト・ブラザーズ」として一斉を風靡したカンとシンゴ。東京の下町にあるバーのオヤジとなったシンゴは「地球がダメなら月でもう一度スターに!」との思いで、売れっ子DJとして活躍するカンを誘って月へと旅立つ。月にある場末のショーパブで2人は酔っ払いの老人から「スターになりたかったら、ロックの魂を探せ」という謎の言葉を告げられ、その言葉を受けて、カンとシンゴの「ロックの魂」探しの冒険の旅がスタートする…

 

前作から30余年ぶりの今作、錚々たる豪華な出演者が集結した。その理由を手塚監督は、作品の持つ純粋性だと捉えており「商売っ気がないからですね。何か面白そうだとか、気楽に楽しめそうだという気配でしょうか」と冷静だ。

 

手塚監督は、学生時代の自主製作映画を手掛けている頃から作品にメタな視点を取り入れており、観客は驚かされる。それらのシーンは「自分たちを含めた映画に対する醒めた意識」に因るものだ。さらに、「虚構のなかに”裏側”が垣間見えるのがいまのリアリティ。70年代のメル・ブルックスやモンティ・パイソンの影響は大きい」と明かす。

 

『星くず兄弟の伝説』は近田春夫さんのアルバムから出来上がった作品。今作でも気合の入った楽曲を近田さんは制作している。手塚監督は近田さんに対し「とてもスケジュールがない中でお願いしたので、申し訳ない」と思っているが「時間があってもなくても、いいものを作れるセンスは変わらない。有名無名はともかく、センスのあるアーティストだけに参加してもらっています」と大満足だ。

 

本作では、主人公のカンとシンゴは”ロックの魂”を探し求める。手塚監督は、映画製作において「『映画』であることが成立する奇跡の瞬間」を探究し続け、奇跡は常に起きる境地に至った。今作でも、”ロックの魂”というアイデアを奇跡のように一瞬にして思いつき「映画は神秘である」と常々思っている。

 

寡作ながらも後に語り継がれる作品を手掛けている手塚監督。今後も具体的な作品の発表を予定している。現段階では告知できないが「また皆さんに驚いていただきたい」とコメントしており、類まれなる才能に今後も大いに注目し続けたい。

 

映画『星くず兄弟の新たな伝説』は、1月27日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。上映初日には三浦涼介さんと武田航平さん、谷村奈南さんと手塚眞監督を迎えて舞台挨拶を開催する。また、2月17日(土)からは京都・出町柳の出町座と神戸・元町の元町映画館で公開予定。なお、元町映画館では、2月24日(土)から前作の『星くず兄弟の伝説』も上映も予定している。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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