鬼才エミール・クストリッツァ監督の最新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』京阪神で公開!
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エミール・クストリッツァ監督が9年ぶりにメガホンをとり描いた人間ドラマ『オン・ザ・ミルキー・ロード』が9月15日(金)より公開される。
エミール・クストリッツァ監督は、カンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを2回、ベルリン国際映画祭・銀熊賞、ベネチア国際映画祭・銀獅子賞を受賞と、世界三大映画祭を制覇している。今作では監督・脚本だけでなく主演も務め、ヒロインにモニカ・ベルッチを迎えた。
映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』は、戦時下の、とある国を舞台にした男女の逃避行の物語。クストリッツァ自らが主演を務め、戦争の混乱の中で運命に翻弄される男の波乱万丈な人生を描く。戦時中のとある村。ロバに乗って銃弾をかいくぐりながら兵士たちにミルクを届ける牛乳配達人の男は、村の美しい女性に愛されて幸せな毎日を送っていた。ところがある日、謎めいたイタリア人美女と恋に落ちたことで、男の人生は一変する。イタリア人美女の過去が原因で村が襲撃され、2人は危険な冒険の旅へと身を投じる…
映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』は、9月15日(金)から大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや大阪・心斎橋のシネマート心斎橋、9月23日(土)から神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、また京都・烏丸の京都シネマで順次公開予定。
9年ぶりの監督作品とはいっても、どこをどう切り取ってもエミール・クストリッツァ監督の作品でしかないことに、才能が衰えていないと感じさせてくれる。まだまだクストリッツァ監督は自身が出演しようがしまいが、絶えず撮り続けなかればならないと使命感を以って取り組んでいる。それは監督自身が祖国の平和を願ってやまないからではないだろうか。
また、動物を使った演出も変わらずに冴えている。監督の作品ではお馴染みの動物もあるなかで、物語に重要な影響を与える蛇の使い方は絶品だ。限りなくCGを使わずに動物にもある種の演技をさせている。過去作がまた一挙に上映されていくが、この最新作も見逃せない一作となっている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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