2015年12月28日 伝説となった暴走ロックンロールの帝王!『極悪レミー』一周忌追悼上映
2015年12月28日に癌で逝去したバンド「モーターヘッド」の創始者、レミー・キルミスターの実像を追ったドキュメンタリー『極悪レミー』がレミー 一周忌を受けてシネ・リーブル梅田で12月28日(水)に劇場最大音量追悼上映が1日限定で行われる。
『極悪レミー』は1975年の結成直後、過激な発言と凄まじいライヴですぐさまイギリスの音楽誌に”世界最低のバンド”No.1に表彰されて以来、激しさを増して暴走(活動)を続け、ヘヴィメタル界からパンク/ハードコア界まで他に類を見ない広く熱い支持を集めるバンド、モーターヘッドの中心人物、“ロックンロールの帝王”の称号を欲しいままにするレミー・キルミスター(B./Vo.)の半生を追ったロックドキュメンタリー映画。レミーを3年以上もの時間をかけて追跡、この世で最もロックンロールライフを体現する男の素顔に迫ることに成功。今まで知り得なかったレミーの恐るべき生態が、過去の貴重なアーカイヴ映像も含めて明かされている。モーターヘッド十八番の轟音ライヴ映像はふんだんに収録、メタリカとの共演ライヴ映像などロックファン必見の映像が満載。モーターヘッドとレミーに心酔する錚々たるミュージシャンたちの大挙出演も相まって、史上稀に見る大作ロックドキュメンタリーとして2010年12月に日本で公開された。
レミーが昨年末に癌で逝去した後、シネ・リーブル梅田では今年1月23日(土)から1月29日(金)の1週間限定で大音量追悼上映が行われたが、今回、一周忌を受けて、劇場最大音量にて追悼上映が行われる。12月28日(水)になった直後時点では、残席はまだあることを確認。この貴重な上映の機会に、レミーの雄姿を見届けてみてはどうだろうか。
今年1月の追悼上映で本作を鑑賞した。いわゆるハードロックにはそれほど精通しているわけではないのだが、だからこそレミーという存在の偉大さを感じさせる作品である。ヘヴィメタル界からパンク/ハードコア界まで支持を受けるということは凄いことだ。音楽のジャンルとしては大いに異なっているが、ロックとして相通ずる世界観はあり、そこを繋げる存在としてレミーが存在していたと捉えられる。
作品内で一番演奏される『Ace of Spades』がもたらす重厚感たるや物凄いものがあり、この楽曲を大音量上映で退官するだけでも本作を鑑賞する意義がある。今後も定期的に本作が大音量上映されることを期待したい。
- キネ坊主
- 映画ライター
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