旅芸人に売り飛ばされた少年が力強く生きる『家なき子 希望の歌声』がいよいよ劇場公開!
(C) 2018 JERICO – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION – NEXUS FACTORY – UMEDIA
いかなる苦難にも負けず、未来に向かって歩み続けるレミ少年の波乱に満ちた旅が感動的に描かれる『家なき子 希望の歌声』が、11月20日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『家なき子 希望の歌声』は、日本でも3度アニメ化されたフランスの名作児童文学「家なき子」を実写映画化。南フランスの農村で暮らす11歳の少年レミは、優しい母と貧しいながらも幸せな毎日を送っていた。そんなある日、長い間パリへ出稼ぎに出ていた義父により、レミは旅芸人の親方ヴィタリスに売り飛ばされてしまう。情の深い親方に歌の才能を見いだされたレミは、犬のカピや猿のジョリクールと親交を深めながら、ひたむきに旅を続けていく。
本作では、日本でも繰り返しアニメ化されてきたエクトール・アンリ・マロの児童文学『家なき子』をフランス映画界が長編実写化。オーディションで選出されたマロム・パキンが主人公レミを演じ、美しい歌声も披露。『隠された記憶』のダニエル・オートゥイユ、『8人の女たち』のリュディビーヌ・サニエ、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジャック・ペランが脇を固める。
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映画『家なき子 希望の歌声』は、11月20日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸の京都シネマ、10月23日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸をはじめ全国の劇場で公開。
『家なき子』と聞くと、野島伸司さんによるTVドラマが思い浮かんでしまう世代だが、シリーズ1作目は勿論エクトール・アンリ・マロの作品へのオマージュがあった。そもそも、日本では、TV・劇場版アニメーションとして3度も制作されている。元々は、19世紀のフランスで出版された児童文学の名作。ついに、フランスで完全実写化されたのが本作である。今、改めて制作するにあたり、”心の絆”や”信じること、信じ合うことの大切さ”に着目し、さらに音楽が持つ力を存分に添えて、魅力的な作品に出来上がった。
もし、レミの立場にとなったら、非常に辛い。思春期を迎えるかどうかの時期に、捨て子だったことを宣告され、家を追い出されてしまう。どうにか良き人に拾われたとしても、前途多難な人生が待ち構えていることは明らか。10代でいきなりお先真っ暗である。でも、絶望の先にある光を見出していきたい。本作では、主人公レミが歩んだ道のりをおとぎ話のように綴っていく。この語り手と真摯に向き合いたいと思わせる作風を見せた監督の手腕は信頼できる。出版されて40年以上経ても色あせない物語の魅力を存分に噛み締めたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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