30分間も誰かに入れ替われたら…!?『サヨナラまでの30分』が全国の劇場でいよいよ公開!
(C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会
出会うはずのなかった青年ふたりが、1本のカセットテープをきっかけに巡り会い展開する青春模様を描き出す『サヨナラまでの30分』が、1月24日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『サヨナラまでの30分』は、1年前に死んだミュージシャンと人付き合いが苦手な大学生を中心にした青春音楽ラブストーリー。バンド「ECHOLL」がメジャーデビューを目前に解散してから1年後、メンバーたちの前に突然見知らぬ大学生の颯太が現れた。バンド再結成をメンバーに迫る颯太の中身は、なんと1年前に死んだボーカルのアキだった。颯太が偶然拾ったカセットテープを再生する30分だけ、アキは颯太の体を借りて入れ替わり、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手な颯太もアキや仲間たちと音楽を奏でる楽しさを知り、次第に打ち解けていくがアキの恋人カナだけはバンドに戻ってくることはなかった。カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとするが、アキと颯太の入れ替われる時間はだんだん短くなっていく。
本作は、『ちはやふる』の新田真剣佑さんと、バンド「DISH//」でミュージシャンとしても活躍する『君の膵臓をたべたい』の北村匠海がダブル主演。アキ役を新田さん、颯太役を北村さんがそれぞれ演じる。監督は『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎が務めた。
(C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会
映画『サヨナラまでの30分』は、1月24日(金)より全国の劇場で公開。
去年は写真者も出版し今や若者を中心に大人気の北村匠海さんと、ハリウッド映画にも出演して話題沸騰中の新田真剣佑さん。ファンなら誰もが知るプライベートでも仲良しな2人をW主演に迎え、ファンにとっては贅沢でたまらない映画として仕上げた本作。
映像もさることながら、物語は、娯楽映画としての”現実にはあり得ない要素”を1つ加え、死者と残されたものたちの止まった時間に重きを置いて描いており印象的だ。”現実にあり得ない要素”は、最も作品をおもしろく見せるために重要である。まさに映画を映画たらしめるスパイス。現実にはあり得ないからこそ、失敗すると荒い仕上がりのコメディとなってしまう。映画というエンターテイメントに向き合わずに逃げてしまうと、あっさりした後味になるので、この駆け引きは難しい。音楽×青春、という若者が主人公の映画では重要な組み合わせに対し、さらに”現実にはあり得ない要素”を1つ組み込み、他の日本映画とは一線を画す青春音楽ムービーが届けられた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!