知れば映画が世に届く CO2による特別ゲスト講座開催
CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)による第13回CO2 特別ゲスト講座として「横浜映画とエロ映画の作り方」と「MotionGallery社長に聞くクラウドファンディング」が開催される。
「横浜映画とエロ映画の作り方」は、CO2出身の横浜聡子監督、吉田浩太監督をゲストに迎え映画の作り方について聞く。
映画監督になりたい人間はごまんといる。映画のデジタル化が進み、ネットが普及した今、「作ること」と「見せること」は容易になってきたが、映画監督を仕事にすることは容易ではない。映画監督になりたい方が知りたいのは、その道程にまつわる精神論ではなく具体策だ。どのように映画を作れば、映画監督として飯が喰えるのか。そこで、自主制作映画、そしてCO2出身でもある横浜聡子監督、吉田浩太監督に話を聞く。
横浜聡子監督は青森県出身。映画美学校に入学し、卒業制作の短編『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』がCO2オープンコンペ部門最優秀賞を受賞。その助成作品として初の長編自主映画『ジャーマン+雨』を監督し日本監督協会新人賞を受賞した。『ウルトラミラクルラブストーリー』でメジャーデビューを果たし、気鋭の女性監督として脚光を浴びる。短編映画『真夜中からとびうつれ』『おばあちゃん女の子』『りんごのうかの少女』を経て、戌井昭人の同名小説を長編映画化した『俳優 亀岡拓次』のメガホンをとった。今回、『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』を特別上映する。
吉田浩太監督は東京都出身。ENBUゼミナール映画監督コースで篠原哲雄監督・豊島圭介監督に師事。在籍中に初監督した『落花生』が早稲田映画祭準グランプリを受賞。第2CO2助成作品『お姉ちゃん、弟といく』が国内外の映画祭で注目を集める。『ユリ子のアロマ』『ソーローなんてくだらない』『オチキ』『うそつきパラドクス』『女の穴』『スキマスキ』『好きでもないくせに』などを監督した。今回『お姉ちゃん、弟といく』を特別上映する。
「MotionGallery社長に聞くクラウドファンディング」は、株式会社MotionGallery代表取締役の大高建志さんをゲストに迎え、クラウドファンディングの活用方法について聞く。
映画、演劇、出版などを始めとした様々なプロジェクトをスタートする新たな形として認知度の高まってきたクラウドファンディング。CO2では、昨年度よりMotionGalleryを使って支援を募り、助成5作品が完成した。どのようにスタートし、どのように活用すればいいのか、そんなクラウドファンディングに関する全てのハテナをMotionGalleryの大高健志社長に聞く。
そもそもクラウドファンディングは、クリエイター・表現者が不特定多数の人からプロジェクト資金を募る事を指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、プロジェクトを始める前の段階でアイデアを元に資金を募る、新しい資金調達の仕組み。発起人の思いや活動を形にし、創造的な社会を作り上げる活動全てがアートであるというビジョンを具体化するクラウドファンディングプラットフォームとしてMotionGalleryがつくられた。
大高健志さんは外資系コンサルティングファームに入社し、主に通信・メディア業界において、事業戦略立案、新規事業立ち上げ支援、マーケティング、オペレーション改善等のプロジェクトに携わる。その後、大学院に進学し映画製作を学ぶ中で、クリエィティブと資金とのより良い関係性の構築の必要性を感じ、MotionGalleryを立ち上げた。1500件以上のプロジェクトの資金調達から実現までをサポートし、累計10億円を集めている。
CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)第13回CO2 特別ゲスト講座「横浜映画とエロ映画の作り方」は3月13日(月)18時からプラネット・スタジオ・プラス・ワンで、「MotionGallery社長に聞くクラウドファンディング」は3月20日(月・祝)18時からCO2運営事務局で開催される。いずれも受講料金2,000円で、定員30名。CO2公式サイト内にある特別ゲスト講座ページ内の申込フォームにて受付中。
映画監督になって実際に映画を作りたい人は一定数はいるようだが、実際の手法をどこまで知っているかは数知れず。そこを現在活動中の映画監督から知れるのはありがたい。また、映画を作るにあたっては、製作資金を集めるのは大変。現在、クラウドファンディングを活用して成功した事例は出てきているが、それはあくまでごく一部。ちょっとした費用を集めるだけでも集まらないこともがあるのも事実。そこでクラウドファンディングのプラットフォームを作った方から話を聞けるのもありがたい。関西で映画を作りたい方が参加するにはもってこいの講座である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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