SMは精神的に繋がっていく深い世界…!『私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第』範田紗々さんと福山理子さんを迎え舞台挨拶開催!
“ご主人様“と“奴隷“の関係である男女が、関係が深まるにつれてそれぞれ変化していく様を描く『私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第』が大阪・十三の第七藝術劇場でも公開中。10月22日(月)には、範田紗々さんと福山理子さんを迎えて舞台挨拶が開催された。
映画『私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第』は、サタミシュウの小説を原作に、主演した壇蜜の出世作ともなった官能映画「私の奴隷になりなさい」の続編となるシリーズ第3作。ある日、見た目からでもわかるほど奥手な繭子という女性と出会った目黒は、強烈に調教願望を刺激され、出会ったその日に繭子を調教し、奴隷として開眼させる。しかし、目黒には夫から妻である明乃の奴隷調教を命令され、明乃にのめり込んだ矢先にその関係を剥奪された過去があり、いまだに心に大きな傷を負いながら、明乃の影をどうしても拭うことができずにいた。一方、繭子は目黒の調教によって見た目も内面も研ぎ澄まされていった。そんな繭子の成長に自分が追いつけないことを目黒は気づき始めていた…
上映前に、範田紗々さんと福山理子さんが登壇。気合の入ったボンデージ・スーツ で固めた福山さんと首輪に鎖でつながれた範田さんが登場し、劇場内は大盛り上がりとなった。
本作を手掛けた城定秀夫監督の作品には3度目の出演となった範田さん。毎回、一風変わった役を演じてきたが、今回は主人公の奴隷役として出演。城定監督について「厳しい態度で映画に真剣に取り組んでいる監督」と印象に残っていた。今作で奴隷を演じ「イイね、イイね」と喜んでもらい、ひと安心。ボンテージ・スーツで身を引き締めている福山さんは、1年半前から緊縛の練習をしてきた。普段から緊縛のショーを開催しており「プライベートでもボンテージを着ている」と語る。
撮影を振り返り、福山さんは、最初に皆さんと挨拶した時を思い出し「私が私服で入っていくと『女王様役の…』と紹介され、皆が爆笑した」と明かす。皆の反応を受け「私にピッタリだと認めてくれている」と感じ、スイッチが入った。現場で女王様役を演じ「精神的にも女王様になりきった」と悟っていく。なお、本作での衣装は、品格のある女王様になるために自前で用意。鞭も首輪も自前ならば、範田さんに似合いそうな首輪までもオーダー。2人は知り合って16年も経っており、今作で初共演し「一緒にお仕事したかった。夢が叶った」と喜んでいる。
本格的なSM体験は本作が初めてだった範田さんだったが「過激なシーンは私の青春時代にある思い出の場所で撮影した」と告白。学生時代の思い出を明かした。福山さんは、女王様役に入り込み「しばらくは奴隷が欲しいと思うようになっていました」と告げると、範田さんが「しばらくじゃない!さっきも控室で『ドMいない?』って…」と暴露。これを受け「今日来られたお客さんの中からお好きな方がいれば…」と福山さんはお客さんを誘う始末。それでも、手を挙げるお客さんもおり、大盛り上がり。とはいえ、福山さんも、声のトーンは気を付けており「どういう風に一番大事な台詞を言うか悩みました。怖く言えばいいのか、さらっと言えばいいのか」と演技には入念だった。その成果として、縄を叩きつけながら「お前次第だ」と生台詞を披露する。
本作を振り返り、福山さんは「SMや官能の世界は深い。どちらが支配されているのか分からなくなり混乱するが、それが快感でもある」と解説。観た後はしばらく考えてしまったこともあり「ソフトが発売されたら、出演しているのに何度も観て考えるだろうな」と想像する。範田さんは、壇蜜さんが出ている第1章が印象に残っており「オーディションを受け、出演させてもらえるだけで、素直に嬉しい」と喜んでおり「今後、私の代表作の1つになっていく」と実感。SMについて「ご主人様と精神的に繋がっていく深いもの」と感じ「試写で見せてもらった後、ご主人様が欲しくなりました」と作品の世界観を堪能した。
映画『私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください』『私の奴隷になりなさい 第3章 お前次第』は、10月20日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場で公開中(第3章は、24日(水)・26日(金)に上映)。
- キネ坊主
- 映画ライター
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