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ビートルズがいたニューヨークの数日を多様な視点で描いたドキュメンタリー『ビートルズがいた夏』がいよいよ劇場公開!

2026年6月29日

©LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024

 

音楽史上初のスタジアムコンサートのためにニューヨークを訪れたビートルズのメンバーと、ファンたちのある夏の日々が、ニュース映像や個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイブにアニメーションを交えて描かれる『ビートルズがいた夏』が7月4日(土)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ビートルズがいた夏』は、ビートルズがやって来た1965年夏のニューヨークを舞台に、当時のニューヨークとそこにいた人々を多様な視点で描いたドキュメンタリー。1965年8月13日、ビートルズの4人は音楽史上初のスタジアムコンサートに出演するためニューヨークに降り立った。4人の姿を求めて大勢の熱狂的ファンがマンハッタンの街を駆けめぐる一方、コンサート会場となるシェイ・スタジアムのすぐ隣では楽天的な未来にあふれた万博が開かれ、西海岸では大規模な人種暴動が起こっていた。ニューヨークで最初にビートルズの曲を放送したラジオDJの息子で、作家を目指す17歳の青年ジェフリーは、ビートルズを愛する少女と出会い、その夏の数日間をともに過ごす。

 

本作は、『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』で知られるルーマニアの巨匠アンドレイ・ウジカが10年以上の歳月をかけて制作。ニュース番組や個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイブ素材で構成した映像に、フランス人アーティストのヤン・ケビによるアニメーション、主人公の詩人ジェフリー・オブライエンとヒロインのモデルとなったジュディス・クリステンの個人的な文章、ウジカ監督自身が1972年に書いた詩を用いた声を加え、歴史から消え去ってしまう、はかなくも忘れがたい瞬間を想像力豊かによみがえらせた。

 

©LES FILMS CAMELIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINEMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024

 

映画『ビートルズがいた夏』は、7月4日(土)より全国の劇場で公開。関西では、7月4日(土)より大阪・梅田のテアトル梅田や兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸、7月17日(金)より京都・烏丸の京都シネマで公開。

1965年8月13日に、ザ・ビートルズがニューヨーク・メッツの本拠地(当時)であるシェイ・スタジアムで音楽史上初のスタジアムコンサートを開催した。実は、その前年である1964年に全米ツアーを行っており、1ヶ月に24都市を回るという強行日程を敢行。さらに、録音や映画撮影、テレビ出演をこなしていたことから、メンバーの疲労は非常に深刻なものになった。故に、1965年の全米ツアーは大幅に短縮されたが、2週間で10都市を回る日程に。そこで、公演会場としてシェイ・スタジアムが選ばれたのだ。この公演は、55,600人を動員しており、当時としては世界最大の観客動員数であり、ビートルズが開催した全ての公演の中でも最大である。当時、アメリカでどれだけの人気であったか、冒頭シーンから存分に伝わってきた。あまりにも人気があり過ぎて、記者会見に参加した記者からは意味のない質問ばかりが投げかけられてしまう。そして、メンバーが宿泊するホテルが判明していれば、一目でも会えたら、と願いファンが殺到し、警備も手に負えない規模だ。また、シェイ・スタジアムの近くでは、ニューヨーク万国博覧会が開催されており、古き良き時代の象徴かのような時期かと思ってしまう。だが、西海岸に向かえば、アフリカ系アメリカ人によるワッツ暴動が起こっていた。やはり、世界は混沌としていたのだ。そんな激動の時代において、ブリティッシュ・インヴェイジョンの大きな象徴として、ザ・ビートルズがシェイ・スタジアムでコンサートを開催したことの意味を考えざるを得ない。そんな当時の映像にアニメーションで書かれた若者の姿が紛れ込むことで、他にはない音楽ドキュメンタリーとして作り上げられている。実験的な作品でありながら、音楽ドキュメンタリーとしてのポエトリーなテイストもあり、アート映画としても、時代を感じ取れる作品にもなっていた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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