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1970年大阪万博の台湾パビリオンのコンパニオンに合格した日本育ちの台湾人女性が駆けめぐる姿を描くスペクタクルエンタテインメント『万博追跡 2Kレストア版』がいよいよ劇場公開!

2026年4月6日

© 2025 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

 

1970年の大阪万博を舞台に、パビリオンのコンパニオンに合格した少女が恩人を探す『万博追跡 2Kレストア版』が4月10日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『万博追跡 2Kレストア版』は、1970年の大阪万博で台湾パビリオンのコンパニオンを務める少女が、恩人を捜して日本中を駆けめぐる姿を描いた台湾映画。日本育ちの台湾人である雪子は大阪万博のコンパニオンに選ばれ、同級生の哲男と一緒に大阪へ向かう。母は雪子に、台湾から生活費を送ってくれている謎の人物である陳春木と、上海で父を謀殺した人物のふたりを捜すよう命じる。パビリオンで手当たり次第に聞き込みをする雪子は、ついに陳春木を知っているという人物を見つけ、陳春木の妹に会いに神戸へ向かう。

 

本作は、実際の大阪万博会場でも撮影を敢行し、会期中の”中華民国館”内部の様子をはじめ、世界各国のパビリオンや企業パビリオン、テーマ館中央にそびえる”太陽の塔”等を、当時の熱狂とともに映し出す。台湾出身で日本でも絶大な人気を集めた歌手・俳優のジュディ・オングが主人公の雪子を演じ、歌唱やアクションも披露した。台湾映画の保存・振興機関である国家電影及視聴文化中心(TFAI)の協力によりデジタル修復され、大阪・関西万博が開催された2025年、第21回大阪アジアン映画祭のオープニング作品として2Kレストア版にて日本初上映された。2026年4月に2Kレストア版を劇場公開。

 

© 2025 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

 

映画『万博追跡 2Kレストア版』は、4月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・吹田の109シネマズ大阪エキスポシティ、京都・出町柳の出町座、神戸・新開地のCinema KOBEで公開。

2025年。大阪・関西万博が大阪の人工島である夢洲で開催された。建設の遅れや費用膨張など、様々な問題を多分に含みながら開催された。それから遡ること55年。1970年にアジアで初めて万博が開催されたのも大阪。その大阪万博を舞台に撮られた台湾映画がデジタル修復され、遂に日本で劇場公開される。

 

日本育ちの台湾人である雪子は、大阪万博の台湾パビリオンコンパニオンに選ばれる。大阪に旅立つ雪子に母が2つお願いを託す。父親不在の家計に無償で援助をしてくれている台湾人を探し出すことと、父親の死の真相を突き止めること。雪子は精力的に聞き込みを行い、徐々に真相に近づいていく。

 

一番の魅力は万博の様子や、当時の日本の様子をそのまま映していることだろう。万博内で聞き込みを行ったり、重要人物を追う姿は会期中の万博内部で撮影されており、当時の熱狂を臨場感たっぷりに見せてくれる。当時の資料は俯瞰で撮られていたり、資料として役立つように作られたものが多く、教科書を見ているようなものばかりなイメージを持っていた。しかし、この映画には万博内部の熱がそのまま閉じ込められている。そして、CGを後付けしたような当時の未来感がリアルに見え、凄く興味深い。幼い頃ディズニーランドに行った時や、地球以外の惑星がテーマのマーベル映画を見ているような画面の強さがあり、観ていて飽きが来ない。

 

人探しパートは日本国内を駆け回る。大阪、京都、奈良、北海道に出向いて人探しを行うのだが、街中の様子は今とそこまで変わらないのに、少し電車で移動するとまだまだ開発されてない日本を見ることができ、55年で大きく変わったことを思い知らされる。しかし、奈良の東大寺周辺の姿は今も昔も何も変わっておらず安心してしまう。

 

この映画はそれに飽き足らず、いろんなジャンルにも果敢にチャレンジしている様子が伺える。冒頭で主演のジュディ・オングの歌唱をたっぷり堪能させたかと思えば、何やら青春映画のような装いを醸し出し、カーアクションを見せたかと思えばサスペンスな展開になっていく。果ては戦争映画の様子も見せる。そんなアグレッシブなエンターテイメント性と、当時の様子が真空パックされた資料的側面を融合した映画が2Kレストアされた今、見逃すわけにはいかないだろう。

 

当時の跡地は万博記念公園とららぽーとEXPOCITYに姿が変わり、太陽の塔など少しの面影を残すだけの場所になっている。「人類の進歩と調和」を掲げた万博から55年。技術の進歩はしたようだが、人間が進歩したかは微妙なところ。調和からは程遠い世の中になっているのがなんとも切ない。

fromブライトマン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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